免疫力をたかめるには

その他

皆様 ごきげんよう
暖かい陽気ですが、風が強かったり、雷雨があったりとお天気が変わりやすい毎日です。
コロナウイルスがなかなか終息せず、いろいろと不安になってしまいますが、心配ばかりしていてもしかたないので、自分でできる事はなるべく積極的に取り組んでみましょう。
今回も免疫力を上げる食品について書かせて頂きます。
私は、コロナウイルスで外出自粛なので、発酵食品について調べてみました。

発酵食品は免疫力を高める食事だったのです。

1)私達の健康は腸内の細菌と深く関わっていて、腸内環境を整える事で病
  気を予防する事ができるのです。
  バランスのよい食事に、発酵食品を積極的にとって、腸内の善玉菌を増
  やす事が、免疫力アップになるのです。
  ビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌は糖分や食物繊維を分解し、酢酸や
  酪酸を作ります。
  酢酸は腸粘膜のバリア機能を高め、ウイルスが体内に入るのを防御しま
  す。
  酪酸は腸内の粘液の分泌を促進し、腸粘膜の代謝を活発にします。

2)食物繊維をたくさんとりましょう。
  発酵食品に食物繊維をたくさんとる事で腸にとって理想の食事になりま
  す。
  代表的なものが、漬物です。
  特にぬか漬けは、乳酸菌、酵母菌など多くの善玉菌を食物繊維と一緒に
  とれるプロバイオティクス食品(善玉菌を多く含む食品)です。
  ぬか漬けのぬか床は生きた善玉菌の宝庫です。
  毎日の食事に野菜のぬか漬けを加えてみましょう。
  朝食は納豆に糠漬け、みそ汁なんていかがでしょうか。

3)発酵食品は塩分がおおいのではと心配なさる方に
  実は、塩分はインスタント食品やファーストフードの方が多いのです。
  どうしても気になる方は、カリウムを多く含む食品と一緒に食べる事
  お薦めします
  体内の余分な塩分を、出してくれるのです。
  例えば、みそ汁ならわかめ、小松菜、ほうれん草などのカリウムを多く
  含む食品を使うといいでしょう。
  漬物や納豆には、初めからカリウムが多く含まれていますので、食べ過
  ぎだけ注意すれば大丈夫でしょう。

腸と免疫

腸と免疫について。簡単に書かせて頂きます。
身体のあらゆるところに免疫システムは作用していますが、とくに、腸内における免疫シ
ステムが大切で、腸管免疫と呼ばれています。
腸には、食べた食品と一緒にウイルスなども侵入してくるのです。
また、全身の免疫細胞の60-70%が腸にあります。
小腸の絨毛にバイエル板があり、その表面には細菌やウイルスをとらえ、粘膜の中に誘導し免疫細胞と戦わせるM細胞があります。細菌と戦った免疫細胞は細菌の性質を記憶し、
血液で全身に運ばれ、身体のどこでも同じ細菌が侵入したらすぐ戦えるようになるのです。腸は、全身の免疫機能に影響するのです。
免疫細胞に万全に働いてもらうために、腸内環境を整える事が大切なのです。

では、腸内細菌はどのような疾患と関係があるのでしょうか?
もちろん いろいろな疾患に影響しますが、現代ではアレルギーや癌、糖尿病などにも影響すると言われています。

アレルギーと腸内細菌
免疫細胞の中には、体内に侵入した病原体を攻撃するT細胞と過激な攻撃性を抑えるTレグ細胞があって、Tレグ細胞は免疫システムを抑える役目で、アレルギーや自己免疫疾患の発症を防ぐのです。この細胞が腸内細菌の一種であるクロストリジウム菌の働きで増加するのです。クロストリジウム菌は食物繊維をえさにして酪酸を作り、酪酸が腸の免疫細胞に作用して、Tレグ細胞を作るのです。

癌と腸内細菌
癌は遺伝子に異変を起こした細胞が分裂、増殖していくのですが、通常はがん細胞が増殖する前に免疫細胞により破壊されますが、免疫力が低下すると、悪性腫瘍となっていきます。
また最近では、腸内細菌であるアリアケ菌が癌の原因になる事もわかってきました。

糖尿病と腸内細菌
最近、インスリンの分泌物量が腸内細菌の短鎖脂肪酸と関係している事がわかりました。
短鎖脂肪酸(酢酸、プロピオン酸、酪酸)が腸内で減少すると、インスリンの分泌量が減ってしまうそうです。

今回は発酵食品が腸内細菌を整える事、そして免疫力のアップにつながる事をお話ししてきました。
最近は、腸内細菌がアレルギーや癌、糖尿病とも関係がある事もわかってきました。
次回から発酵食品にはどんなものがあるかお話ししていきましょう。

  




投稿者プロフィール

ゴールデンミーン
東京都在住。
薬剤師、健康管理士など

趣味;ヨガ、自然の中にいる事
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