発酵食品 納豆

その他

今日 あちこちで緊急事態宣言が解除になりました。
なんとなく 心のどこかでホッとするような、でも心配なような不思議な気持ちです。
以前のように思いっきり毎日を過ごしてみたいと思うのは私だけではないと思います。

今日は発酵食品の中でもとくに健康にいいと言われている納豆について書かせて頂きます

納豆の種類


糸引き納豆;私たちが良く食べるねばねばと糸を引く物で。誕生の期限ははっきりしませんが、文献にでてくるのは室町時代で江戸時代になると早朝から納豆を売り歩く姿が描かれています。納豆菌で発酵したもの。
塩辛納豆;奈良時代に中国から来たもので唐納豆と言われたり、京都の大徳寺などの寺で作られ寺納豆と言われたりしていた。納豆菌による発酵ではなく麹菌と塩水で発酵させた物。

日本食と納豆


納豆がなぜ日本人に好まれたかというと、やはりご飯との相性がよかったと思われます。
次に 納豆に含まれるアミノ酸 グルタミン酸は昆布と同じうま味で、香りは漬物や味噌と共通して、日本人に昔から食べられていた食品のうま味や香りなのです。
肉に変わるたんぱく質として魚が食べられていたが、魚のとれないところでは、昔から「畑の牛肉」として大豆が食べられていたのです。

納豆菌のパワー


納豆菌は高温、低温、乾燥に耐えられる強いパワーを持つ菌なのです。
納豆菌は様々な酵素を作り、たんぱく質やでんぷんなどを分解する力が強く、また繁殖スピードも速く、30分で倍々に増えていきます。

栄養豊富 消化もよい


大豆は先ほど畑の牛肉とお話ししましたように、たんぱく質を多く含みます。そのたんぱく質を納豆菌の分解酵素により分解し、グルタミン酸、ロイシン、アルギニン、アスパラギン酸、リジンなどのたくさんのアミノ酸を含むのです。
 また ビタミンも多く含み、ビタミンB2(身体の成長、代謝の活性、皮膚毛髪の再生)
ビタミンB1(食欲減退、筋肉痛、神経痛の予防)ビタミンB6(成長促進、皮膚炎口内炎の予防)ビタミンK(骨粗鬆症の予防)を含んでいます。
 大豆には亜鉛(味覚障害、免疫力低下、男性の生殖機能減退の予防)、銅、カルシウム、マグネシウム(生活習慣病の予防)、カリウムなど多くのミネラルを含み、納豆になることでそれらの成分が吸収されやすくなります。
 また 納豆には納豆菌が作った消化酵素が多く含まれ、消化も助けてくれるのです。

納豆の働き


今までのお話でも十分に身体によさそうですが、他にも身体にいい事があるのです。
●整腸作用:腸内環境を整えます。納豆菌は酸に強いので胃酸で死滅せずに
      腸まで届き、悪玉菌が増えるのを抑え、オリゴ糖や食物繊維で
      善玉菌を増やすのです。
      腸内細菌のバランスがよくなると、免疫力がアップし、便秘改
      善、肥満予防になります。
●高血圧予防:納豆には血圧上昇作用をもつアンジオテンシン変換酵素の働
      きを阻害する物質が含まれています。
●骨粗鬆予防:前に書いたビタミンKや大豆に含まれるイソフラボンは骨を
      丈夫にします
●血栓予防:納豆に含まれるナットウキナーゼには、血栓の主成分であるフ
      ィブリンを溶かす効果があるので、毎日納豆を食べて脳梗塞、
      心筋梗塞の予防をしましょう。

納豆の食べ方


納豆のねばねば成分はポリグルタミン酸です。美味しく納豆をたべるためには、うま味成分であるグルタミン酸をこれから遊離させなくてはなりません。
最初は何もかけずに混ぜ、白くふんわりとしたらたれを混ぜると口当たりのよいまろやかな味になります。
また、血栓は寝ている間にできやすいので、夕食にとるのがいいでしょう。
ビタミンKは血液凝固促進作用があるのではと思われるかもしれませんが、ナットウキナーゼの働きで適量なら問題ないと言われます。ワーファリンを服用中の方は納豆は取らない方がいいでしょう。

納豆の作り方


材料
乾燥大豆(小粒)  80g
市販の納豆     10粒程度
熱湯       小さじ2

作り方
●大豆をよく洗い、大豆の3倍以上の水で18時間漬けておく
●水をきって、たっぷりの水で強火で煮て、沸騰したら、あくをとりながら
 3時間茹でる。
 。つぶしてしんがないのが目安
●納豆に熱湯をかけ、白くにごったら豆をとり残った納豆菌の液を使う
●消毒した保存容器を用意、茹で上がった大豆をざるにあげ、保存容器に大
 豆と納豆菌の液を入れて軽くまぜて平らにする。
●クーラーバッグ電話30-40℃で24時間発酵させる、使い捨てカイロ
 などがいい
●表面が白くなったらできあがり! 冷蔵庫で1日ねかせましょう。

保存:冷蔵庫で保存 
賞味期限:3日間

海外で納豆に似た物

、、
●チョングッチャン 韓国
          韓国の納豆と言われ栄養価が高い食品です。鍋料理で
●テンペ      インドネシア
          ゆでた大豆をテンペ菌で発酵。
          揚げ物や炒め物で、生活習慣病予防、美容に効果
●キネマ      ネパール
●ペーポー     ミャンマー
●アクニ      インド
●トゥアナオ    タイ ラオス
●豆鼓       中国

うわさの納豆について書かせて頂きました。
噂どおり 免疫力がアップしそうですね。
なるべく毎日 頂くように致しましょう。






投稿者プロフィール

ゴールデンミーン
東京都在住。
薬剤師、健康管理士など

趣味;ヨガ、自然の中にいる事
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