森林セラピー  2

その他

皆様 ごきげんよう
夏休みの季節になり、出かける方も多いのではないでしょうか?
走っている車も多いように思います。
コロナ感染の予防をしながら、楽しい夏休みの思い出を作って下さい。

今日は昨日の森林セラピーに少し補足させて頂きたいと思います。

私達が森林の中を歩いていると、木の香りや空気の清浄さなど快適な気分を味わう事があります。これは、樹木などが発散するフィトンチッドと呼ばれる揮発性の物質によるのです。
針葉樹には、αーピネン、カンフェンなどのモノテルペン類が多く、広葉樹ではイソプレンが多くみられます。
また、季節でいうと気温が高い6-8月が多く、1日では針葉樹は夕方から深夜にかけて、広葉樹は昼間に多くなります。

では、森林を歩くと気持ちがよくなるのですが、科学的にみて効果はどうなのでしょうか?

森林セラピーロードに関しては、効果が確認されているのです。
ここ数年、森林セラピーによる抗がん免疫の効果やリラックス効果も確認されてきています。

1)ストレスホルモンへの影響

森林浴は、尿中アドレナリンやノルアドレナリンの濃度を減少させました。また、血中コルチゾールも低下や、唾液中のコルチゾールの濃度の低下が認められました。これらは代表的ストレスホルモンですので、森林浴が人をリラックスさせ、ストレスを減少させるという事がいえるのです。

2)白血球数への影響


森林浴により、末梢血のリンパ球数の割合を増加させ、顆粒球の割合が減少します。リラックス状態では、末梢血のリンパ球が増え、顆粒球が減少すると言われていますので、リラックス効果があるといえます。

3)交感神経、副交感神経への影響


森林浴は血圧、脈拍を低下して、HF(副交感神経活動を反映させる値)を増加させ、LF(交感神経活動を反映させる値)を減少させました。
森林セラピーは自律神経系に作用して、交感神経と副交感神経のバランスを整えることがわかります。

4)免疫機能への影響


免疫は腫瘍細胞の発生、増殖、転移を抑制する免疫学的監視機能や感染の防止機能を果たします。森林浴が、抗がん免疫の主役であるNK内の抗がんたんぱく質、NK細胞数が増加し、NK細胞を活性も増加しました。
NK細胞は腫瘍細胞の抑制、感染症の防止、免疫機能の制御に関係します。
抗ガンたんぱく質は、NK細胞はパーフォリン、グランザイム、グラニューライシンというたんぱく質をだしてがん細胞を傷害します。このパーフォリン、グランザイム、グラニューライシンを抗がんたんぱく質といいます。

今では、森林セラピーがストレスや免疫に効果がある事が科学的にわかってきています。
でも、毎日森林の中にいる事はできませんね。
効果はどのくらい持つのでしょうか?
月に1回森林浴するのを目指すとよいそうです。

全国には、効果をきちんと確認できている森林セラピーロードがあります。そして、さらに効果をだすために、森林セラピストの方々がいらっしゃいます。
ストレスで押しつぶされそうになった時、前向きに進みたいと思った時
是非森林セラピーにでかけてみて下さい。

投稿者プロフィール

ゴールデンミーン
東京都在住。
薬剤師、健康管理士など

趣味;ヨガ、自然の中にいる事
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