免疫と腸内環境

その他

皆様ごきげんよう
今日も暑ーい一日になっています。
海に山にと出かけたいですね。

えっ 冷房の中がいい、、確かにこんなに暑いとそれが一番かもしれません。

昨日の腸内環境についてさらに付け加えてまいります。
コロナ感染で免疫という言葉はよく聞かれていると思います。
免疫は身体を病気から守る防御システムの事です。
目、鼻、口などの粘膜が身体に異物の混入するのを防いでいますが、防ぎきれず身体の中に侵入してくると、免疫システムが働いて、防御しようとするのです。

免疫の種類


1)自然免疫
  人に生まれつき備わっているもので、異物が侵入したら、すぐ働きます
  好中球マクロファージは集まってきて、病原体を飲み込んでいきます
  リンパ液中のNK細胞は感染した細胞を破壊していきます。
2)獲得免疫
  人が生まれたあとに獲得する免疫で、病原体が侵入して働くまで5-6
  日かかります。
  獲得免疫に 腸管免疫 はT細胞、B細胞などが関係しています。
  ヘルパーT細胞は、病原体が侵入してきたことを免疫細胞に連絡します
  キラーT細胞ナテュラルキラー細胞はその知らせを受けて活性化し病
  原体を攻撃します。B細胞は抗体を作って病原体を排除しようとします

腸管免疫


  免疫は身体のあちこちで作用していますが、とくに腸内の免疫システム
  を腸管免疫といいます。全身の免疫細胞の60-70%が腸壁にあると
  言われています。
  また 腸内にあるバイエル板は、免疫細胞が防衛力を高めるところで
  す。ここにあるM細胞は腸内のウイルスなどを粘膜の中に誘導し、そこ
  にいる免疫細胞と戦わせてそのウイルスなどの性質などを記憶させてい
  くのです。
  このように 腸は免疫機能と重要な関係があるのです。

腸内環境と糖尿病


  食事をすると血糖値が上昇し、膵臓からインスリンというホルモンが
  でて、血糖値をコントロールするのですが、インスリンの出が悪くなっ
  て血糖値のコントロールがうまくいかなくなった状態を糖尿病といいま
  す。
  インスリンの分泌量と腸内の短鎖脂肪酸と関係していることがわかりま
  した。善玉菌が増え、酢酸、プロピオン酸、酪酸などの短鎖脂肪酸が増
  えると、インスリンの分泌が増えていると言われています。

腸内環境とがん


  がん細胞は増殖する前に、免疫細胞により壊されますが、免疫が低下す
  るとがん細胞が増殖を始め、悪性腫瘍となっていきます。
  腸内の悪玉菌が発がん物質を作ったり、便秘が続くと腸内の有害物質
  が排出しにくくなり大腸がんなどになりやすくなります。
  最近 腸内のアリアケ菌が作るDCAが細胞老化を促進し、発がん物質
  を作ると言われています。また この菌は肥満と関係があると言われて
  います。

腸内環境とアレルギー


  アレルギーは、アレルギーの原因物質アレルゲンに対し、免疫細胞が過
  剰に反応してしまい攻撃してしまう現象です。
  免疫システムの暴走には、食物アレルギー、アトピー、花粉症のような
  アレルギーと、潰瘍性大腸炎やクローン病などの自己免疫疾患がありま
  す。遺伝的なものもありますが、食事や環境汚染、ストレスも関係して
  いると言われています。
  体内に侵入した病原体を攻撃するT細胞に対して、攻撃を抑えるTレグ
  細胞がある事がわかりました。腸内細菌のクロストリジウム菌が酪酸を
  作り、これが免疫細胞に作用してTレグ細胞が増えるのです。

まとめ


1)腸内環境を整えて 免疫力をつけて健康になりましょう。
  バランスの良い食事と発酵食品などで腸内善玉菌を増やしましょう。
2)食物繊維をたっぷりとりましょう。
  お漬物のような善玉菌と食物繊維を同時にとれる食品を多くとるように
  しましょう。

※発酵食品は塩分が多いものが少なくありません。
 カリウムと一緒に取る事で塩分の摂りすぎを防ぐことができます。
 みそ汁なら、わかめ、小松菜などカリウムの多いものを具に、漬物、納豆
 はそのものにカリウムが含まれているので食べ過ぎなければ、大丈夫です


腸    

Nk

投稿者プロフィール

ゴールデンミーン
東京都在住。
薬剤師、健康管理士など

趣味;ヨガ、自然の中にいる事
タイトルとURLをコピーしました