薬膳で使う生薬  2

薬膳

皆様 ごきげんよう
寒さが厳しくなり、高血圧症の方は血圧のバランスがくずれてしまったり、
ドライアイの方の目の渇きがひどかったり、この季節特有の症状がでてきました。乾燥や気温の低下に注意致しましょう。

今日も薬膳で使う生薬についてご紹介致しましょう。

高麗人参

高麗人参   ウコギ科オタネニンジンの根
性味;甘微苦  微温
帰経;脾肺
適応;食欲不振、呼吸困難、 身体虚弱

元気を補い作用のある高麗人参。体力が弱っているときに使われています。病中病後、食欲不振時にお勧めです。

お勧めの薬膳
ほうれん草入り水餃子
血を補い、疲労回復に効果のあるほうれん草との組み合わせ。
高麗人参をぬるま湯に1時間つけてもどし、みじん切りにして、水餃子の中にほうれん草と一緒に入れましょう。
※ 戻し汁は大棗と一緒にお茶で頂きましょう。

ウコン

ウコン   しょうが科のウコンの根茎
性味;辛苦 寒
帰経;心肺肝胆
適応;腹部膨満感、月経痛、出血(鼻血、血尿など),脇胸の痛み

血中の気薬と言われ、別名ターメリックとしてカレーなどで知られています。気の巡り、血行を良くするので、胸痛、腹痛、などに効果が期待されます。
また肝に働き、黄疸、自律神経を整える効果もあります。

お勧めの薬膳
南瓜のカレー風味のスープ
玉ねぎと南瓜をだしで煮込んで、最後に塩コショウで味を整え、ターメリックをいれる。
身体を温め、気を補い、体力をつける南瓜と、気を巡らすターメリックと一緒で疲れ、身体が温まるスープです。

桂枝

桂枝   クスノキ科の若枝、樹皮
性味;辛甘  温
帰経;肺心脾肝膀胱
適応;風邪のひき始めなどの頭痛、発熱、悪寒

お料理に良く使うシナモン。冷え性の方の身体を温めるのによい生薬です。
冷えからの腹痛、関節痛、下痢、排尿異常、女性特有の月経痛などにも効果が期待できます。

お勧めの薬膳
シナモンのホットワイン
赤ワインにシナモンと生姜を入れて、温めて飲みましょう。
身体を温め、リラックスして痛みも和らぎます。

シナモンと大棗のお茶
大棗の甘味とシナモンの香り。精神を安定させ、血の巡りを良くする大棗とと身体を温めるシナモンとの組み合わせです。
冷えからの痛みをとり、胃腸を整えてくれます。

山査子

山査子  
性味;甘酸  微温
帰経;脾胃肝
適応;産後の回復、腹痛、高血圧、慢性下痢、お血、肉食の消化促進

肉食の油っぽい食事の消化促進効果、コレステロールや血圧をコントロールする効果など生活習慣病の気になる方に、尿失禁やイライラや動悸などに効果が期待できます。

お勧め薬膳
山査子酒
酒 720ccに山査子100gをつける。
お血タイプの方の胃腸の働きを整えるのにお勧めです。

山査子茶
山査子パウダーをお湯でとく。
お肉や油っぽいものを頂いた時、消化を促進し、吸収を高めるお茶です。

皆様がぴったりだと思う生薬があったら、パウダーなど自分の生活でむりなく使えるものを探してみて 是非使ってみて下さい。



投稿者プロフィール

ゴールデンミーン
東京都在住。
薬剤師、健康管理士など

趣味;ヨガ、自然の中にいる事
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