生薬とはなに?

漢方薬

皆様 ごきげんよう。
いろいろの生薬をご紹介していますが、生薬とは何かをお話ししていませんでしたね。
今日は生薬とはなんぞやという事に触れていきたいと思います。

余談ですが、先日 金銀花の生薬をたくさん買われて行かれた方がいました。
見本に置いておいた金銀花のお茶のサンプルをのんだら、のどがすっきりしたというお話しでした。
ただ いつものお茶の代わりに薬膳茶を飲むだけで体調が改善というお話しでした。

では 生薬について書かせて頂きます。 生薬は一つ一つ、それぞれの特徴を持っています。 始まりは中国最古の書物、神農本草経に365種類の生薬が書かれています。植物が252種、動物が67種、鉱物が46種です。
実際に試して効能を確認されたと言われています。
例えば 外見から人参の根は人の形に似ているので全身に効くのではと考えたり、赤い花の紅花は赤いので 血に効果があるのではないかと。。
また 重さも関係すると考えると、軽い生薬は持ち上げる作用、表面の邪気を除いたりする作用が、重い生薬は落ち着かせたり、熱邪をとったりする作用があります。
また部位、葉、茎、種、根などによっても異なります。

薬性 (五性)


生薬(薬膳の食品も)の効果の表し方 で、 身体を温めるか冷やすか温度に関する事を表す。 寒, 涼、平、温、熱の五性であらわされる。
熱性;寒冷症状を改善する作用が強いもの。
温性;上よりやや働きが穏やかなもの。
平性;寒熱に関係せず、広く使われる。
寒性;熱の症状を使ってよく改善するもの。
涼性;上よりやや穏やかなもの。
冷性の生薬はのぼせ、ほてり、熱邪などの症状があるとき、清熱、瀉火の作用で使います。
温熱性の生薬は冷えや寒邪の症状な改善などの散寒や補陽などの働きで使います。

帰経


生薬には、その効果が発揮される臓腑、経絡があるのです。
その適応部位を帰経といいます。
また 帰経は五味とも関係があります。
後で詳しく書かせて頂きます。

薬味 (五味)


生薬には、酸、苦、甘、辛、鹹の5個の味に分類され、五味と言われています。それぞれの味はにた効果を表すと言われています。

五味の働きと関係する臓腑

作用;引き締めたり、固める作用。汗を抑えたり、下痢を止める。
主な生薬;五味子、金桜子、山茱萸、烏梅
関係する臓腑;肝


作用;湿邪を除く。熱邪を取り除く。排泄作用。
主な生薬;杏仁、山梔子、大黄、黄連、黄柏、
関係する臓腑;心


作用;虚を補う。薬性を緩和したり調和したりする。筋肉を緩める
主な生薬;人参、地黄、麦門冬、甘草、黄耆、枸杞子、山薬
関係する臓腑;脾


作用;発散させる、気血の巡りをよくする
主な生薬;生姜、厚朴、紅花、葛根、山椒、菊花、陳皮
関係する臓腑;肺


作用;しこりなどを柔らかくする。寫下、便秘の改善に。
主な生薬;芒硝、牡蛎、決明子、
関係する臓腑;腎

生薬は歴史があり、実際に試してみた効能であります。
1日に70の毒にあたったという話しもあります。

薬膳茶で身体の不調が改善できたら、いいですね。
自分に合いそうなものを選んで試してみるのがいいと思います。
味や香りも好みがありますので、、
私はこの季節、冷えやすいので ジンジャ―チャイティーを飲む事が多いです。

               参考;東洋医学の全てがわかる本
               生薬購入;銀座楽天堂薬局

投稿者プロフィール

ゴールデンミーン
東京都在住。
薬剤師、健康管理士など

趣味;ヨガ、自然の中にいる事
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