漢方 胃弱

漢方薬

皆様 ごきげんよう。
昨日のように暖かかったかと思うと今日のように寒くて
温度差についていくのが大変です。

今日は胃が弱い方についての漢方について書かせていただきます。

胃の痛みは大きく分けて、3つに分かれます。
1)暴飲暴食などの飲食の不摂生によるもの
2)精神的ストレスによる神経性胃痛
3)生まれるつき胃弱だったり、疲労、長い間の病気によるもの

複数の原因が重なっている場合が多いです。急激な痛みは暴飲暴食や冷えによるものが多いです。

清胃湯 大黄黄連瀉心湯

症状
 焼けるような胃の痛み。口渇があり冷たいものがほしい。
 口臭、胸やけ、吐き気などがあります。
原因
 飲酒、辛い物、油っぽいものの食べすぎにより、胃に熱がある
治法
 胃の熱を冷ます
              清胃湯
              大黄黄連瀉心湯

失笑散

症状
 張りでさすような痛み。痛む場所は固定している。
 夜中に悪化し、吐血、下血などもあるときが
原因
 血流が滞っておこったもの
治法
 血流をよくする
             失笑散

柴胡疎肝湯

症状
 胃の張るような痛み。肋骨の下も痛む。げっぷ、いらいら、胸やけ、溜息
 が出る。
原因
 精神的ストレスで自律神経に異常がおこり、胃の働きが乱れている
治法
 精神的ストレスを緩和し、自律神経を整える
          柴胡疎肝湯

益胃湯と竹葉石膏湯

症状
 しくしく痛む、胃がむかむかして 空腹感はあるが食べられない。
 口渇、胸やけ、便秘がある
原因
 辛いもの。飲酒による胃熱により、胃陰(水分)が不足している。
治法
 胃をうるおし、熱を冷ます
          益胃湯と竹葉石膏湯

左金丸と加味逍遙散

症状
 急な痛み、口渇、冷たいものがほしい。胸やけ、苦い胃液がでる、
 イライラ、不眠、便秘
原因
 精神的ストレスで胃熱がある
治法
 神経と熱を冷ます
          左金丸と加味逍遙散

良附丸 冷えがひどい時 呉茱萸湯を追加

症状
 しぼられるような痛み、温めると痛みが軽くなる。つば、よだれがでる。
 寒気、吐き気がある。暑いのみものがほしい。
原因
 冷たいもののとりすぎ、冷えにより、冷えて血流がわるくなって起こる
治法
 胃を温め冷えをとる
         良附丸
       冷え臥ひどい時 呉茱萸湯を追加

保和丸

症状
 胃がはってつかえ、押さえると痛む。吐き気、嘔吐、食欲不振がある
原因
 暴飲暴食で、胃に飲食物が停滞
治法
 胃にある飲食物を排泄して、胃の働きを整える
       保和丸

黄耆建中湯

症状
 しくしく痛む。食後に痛みが和らぎ、空腹で痛む。冷たい物をとると痛む
 胃や手足の冷え、軟便、食欲不振、精神疲労
原因
 胃腸の慢性的冷えで血流や胃の動きが悪くなっている
治法
 胃腸を温める
       黄耆建中湯

胃腸も冷えとストレスが原因の事が多いようです。
次回も続きで胃の症状について書かせて頂きます。

寒い季節、自分は冷えていないと思っても冷えている事がありますので
是非 温かく リラックスしてお過ごし下さい。

          参考 漢方で治す気にある不調

投稿者プロフィール

ゴールデンミーン
東京都在住。
薬剤師、健康管理士など

趣味;ヨガ、自然の中にいる事
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