自律神経って何?

その他
くぅ
くぅ

自律神経って何⁉
神経が自分で自立するの?

らら
らら

くうさん
何言ってるの!
自律神経って、脳と身体の各部分に
情報を伝える経路のことだよ。。

皆様 ごきげんよう。
今日もはっきりしないお天気が続いています。あちこちで事故や殺人のニュースも多い毎日です。今日は以前書かせて頂いた神経伝達物質の続きで自律神経について書かせて頂きます。

神経系の分類

神経とは、脳と身体の各器官が互いに情報を伝える経路のことです。体の情報ネットワークです。その神経を簡単に分類してみましょう。

1)中枢神経
脳と脊椎の総称です。末端の情報を判断したり、指令をだしたりする中心のコントロールセンターです。

2)末梢神経
体の末端の組織や臓器と中枢神経を結んで情報を伝えています。自分でコントロールできる体性神経と自分でコントロールできない自律神経からなっています。


体性神経:自分でコントロールできるもの
①運動神経:中枢から指令を筋肉、骨、関節に伝え、自分の体を動かす
②感覚神経:目や鼻、皮膚から受け取った刺激を脳に伝えます。光、香り、温度などです。 

自律神経:自分の意志でコントロールできないもの。各臓器や泌腺など
     生命維持にかかせないものです。例えば、心臓を動かしたり、
     飲食物の消化吸収などです。生命維持のため24時間働いて
     います。自律神経には交感神経と副交感神経が同じ器官に相
     反する作用をして体の機能を維持していす。それぞれに
     ついてみてみましょう。
①交感神経:エネルギーを使って体をアクティブにする働きをします。
      日中は活動しているとき交感神経が優位になり、肝臓に溜
      まっていた糖が分解され血液中に流れ消費を増やし、脳を
      活性化し勉強や仕事を頑張る事ができるのです。恐怖や不
      安などのストレスにも働きどきどきしたり、呼吸が早くな
      ったりします。交感神経は脊椎を出た後、脊椎の横にある
      交感神経幹を経由します。眼、唾液腺、汗腺、心臓、肺、
      胃、肝臓、すい臓、腎臓、小腸、大腸、子宮、膀胱など多
      数の器官に分布します。
②副交感神経:臓器や器官をリラックスさせてエネルギーを保存するよ
       うに働きます。ゆっくり動かすようになります。睡眠
       中、食事中などリラックスしているとき、副交感神経が
       優位に働きます。ストレスが軽減させた状態です。血管
       拡張し血流がよくなり、栄養や酸素がすみずみに運ばれ
       ます。副交感神経は脳幹と仙髄から神経が伸び、脳幹か
       ら動眼神経、顔面神経、舌咽神経が、その他、心、肺、
       肝臓などを支配する迷走神経と仙髄から伸びた仙椎神経
       からできています。神経節はほとんど臓器の近くにあり
       ます。

交感神経と副交感神経の働きの違い


     器官     交感神経     副交感神経
     瞳孔     拡大       縮小
     涙腺     涙分泌抑制    涙分泌促進
     唾液     少量       多量
     毛髪     鳥肌
     汗腺     汗分泌促進
     心拍数    増加       減少
     血圧     上昇       下降
     呼吸     促進       抑制
     気管     拡張       収縮
     胃腸     動き抑制     動き促進
     消化腺    分泌抑制     分泌促進
     末梢血管   収縮       拡張
     副腎髄質   ホルモン分泌促進
     膀胱     尿をためる    尿を排出

自律神経を動かす神経伝達物質

自律神経の伝達方法は脳内の神経細胞の仕組みと基本的に同じです。神経細胞の間がわずかにあいていて、神経伝達物質がその間を飛び回って情報伝達をします。

神経細胞の作り
1)細胞体
2)核
3)樹状突起:ほかの神経細胞から電気信号を受け取る受け手
4)軸索:電気信号をほかの神経細胞に伝える送り手
5)髄鞘:軸索を流れる信号の伝達速度を速める

交感神経と副交感神経の神経伝達物質の違い


多くの臓器が交感神経と副交感神経の二重支配になっていて生体の恒常性を維持されています。例えば、心臓であれば早く拍動する交感神経の活動電位を受け、ペースを落とすように副交感神経の活動電位もつねに受けていて、2つの異なった神経伝達物質の比率によって心拍数が決定されます。


1)交感神経:脊髄→節前ニューロン→交感神経節→節後ニューロン→臓器
                  ↑             ↑
                  アセチルコリン  ノルアドレナリン

2)副交感神経:
脳幹、仙髄→節前ニューロン→副交感神経節→節後ニューロン→臓器
               ↑              ↑
              アセチルコリン       アセチルコリン

感情で働く自律神経

本来は感情は自律神経を支配する視床下部に直接届くことはありません。しかし、視床下部は大脳辺縁系の下にあるため、大脳辺縁系に生じた感情の刺激により情報が伝わってしまい、交感神経が働き、心拍数が増えたり、血圧が上がったりするのです。次のように起こります。


大脳皮質(緊急事態を指示)→大脳辺縁系(驚き、恐怖がおこる)→視床下部(交感神経に働く)


→自律神経(心臓がどきどきする、顔面蒼白)
 

感情に影響される時の自律神経の働き

1)急に恐怖や怒り、驚きを感じた時交感神経が極度に興奮して短時間で強
い反応がでる。
2)持続的不安や緊張交感神経と副交感神経のバランスがくずれ、体調不良になりやすい。
3)失望、抑鬱などを感じた時交感神経と副交感神経の両方が低下し、活動量が下がり、食欲不振、睡眠障害をおこす。
4)のんびりリラックスしている時交感神経が優位になって感情や器官も興奮しない。

                  参考:ほすぴ

わたし
わたし

自律神経について書かせていただきました。
次回書かせて頂きますが、交感神経と副交感神経の
バランスが大切なのですが、今のようにストレスの
多い社会に生きているとなかなかバランスをとるのは
難しいですね。
自分がどのような時、本当にリラックスすることが
できるのか知っておくこと。

また 自分でリラックスできる時間をもつように
する事が大切ですね。

参考に

自律神経を整えるアイディア10選|ツボ、食べ物、運動など | LIFE STYLE | SANYO Style MAGAZINE
自律神経ははっきりと目に見えるものではありませんが、体の調子を整える大切な役割があります。この記事では、自律神経を整えて快適に暮らす方法についてご紹介します。慢性的な疲労やだるさ、めまい、偏頭痛などに悩まれている方はぜひ参考にしてください。

投稿者プロフィール

ゴールデンミーン
東京都在住。
薬剤師、健康管理士など

趣味;ヨガ、自然の中にいる事
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