自律神経のバランスが崩れると

その他
らら
らら

自律神経ってバランスを
崩しやすいのかな?

くぅ
くぅ

ストレスの多い生活を続けていると
自律神経のバランスを崩しやすいね。

皆様 ごきげんよう。
前回自律神経について書かせて頂きましたが、今回は自律神経のバランスを崩すとどのような症状がでてくるか考えてみましょう。

仕事が忙しくて休みたいのに休めない、本当は怒っているのに謝らなければいけなかったり。。このような時、理性が働いて情動を抑制しようとするためストレッサーとなります。このようなストレス状態が続くと脳は自律神経のバランスを崩してしまうようです。病院では病名がつきにくいのですが、だるさや疲れ、肩こり、食欲減退がおこります。

自律神経失調症
検査をしても問題はなく、心の病気もない状態を示します。精神的ストレッサーだけではなく、寒暖の差や不規則な生活、加齢も要因になります。

心身症
自律神経失調症の中で精神的ストレッサーのみが要因で体の症状がおこるものをいいます。

胃 十二指腸潰瘍
ストレッサーを受けると交感神経が強く働き、胃の粘膜の血流が悪くなり、粘膜が弱くなり、胃粘液の分泌が減ります。その後、副交感神経が強まると胃酸の分泌が増加し、弱った粘膜が損傷してしまいます。胃や十二指腸の粘膜がただれている状態です。空腹時に痛むことが多く、胸やけ、げっぷがおこります。

過敏性腸症候群
IBSと呼ばれています。不安や緊張などの精神的ストレッサーが要因で下痢、便秘を繰り返し腹痛をくりかえしますが、とくに異常はみあたりません。20-40歳代に多く、ストレッサ-を受けて交感神経が強く働き大腸の蠕動運動が鈍くなり便秘になるタイプと、ストレッサーを受けて交感神経と副交感神経が一気に働き便秘と下痢を繰り返すタイプがあります。

神経性嘔吐症
検査をしても問題はないのに、頻繁に嘔吐と吐き気が起こる症状です。嘔吐の後はすっきりするようです。ストレッサーによって交感神経が脳の延髄にある嘔吐中枢に伝わり、嘔吐がおこるようです。とくに延髄が完全に発達していない子供に多く現れる症状です。胃腸に問題はないのですが、胃や食道があれて逆流性食道炎になることがあります。

白髪 円形脱毛症
ストレッサーを感じて交感神経が強く働き、毛根の毛細血管が収縮して色素細胞の働きが低下して白髪が増えたり、毛根にある毛母細胞(髪の毛を伸ばす細胞)の機能が低下し髪の毛の成長を阻害してしまうため円形脱毛症がおこります。円形脱毛症は自己免疫疾患とも言われ、免疫機能の誤作動も自律神経の乱れにより起こることがあります。

蕁麻疹
ストレッサーにより交感神経が強く働くと、この働きをおさえるために副交感神経が働きます。副交感神経の神経伝達物質であるアセチルコリンが、刺激となって皮膚にある肥満細胞を刺激します。肥満細胞が刺激されると炎症をおこすヒスタミンを分泌し、痒みの原因となります。蕁麻疹はストレッサー以外にも疲労、日光、寒冷、アレレルギーなどの原因があります。

神経性咳嗽
ストレッサーが原因でおこる咳を神経性咳嗽といいます。こんこんと乾いた咳がでます。交感神経が強く働くことが続くとこれを抑制するために副交感神経が働き、気管や気道を収縮させてしまう作用が必要以上におこり咳がでます。
寝ている時や何かに集中している時はでなく、鎮咳剤も効きません。

過換気症候群
過換気症候群は、急に呼吸が早くなったり、苦しくなったり、パニックを引き起こしたりする発作です。緊張や不安などのストレッサーにより交感神経が強く働き、激しい呼吸になり、息を吸い過ぎることで血液中の酸素が増えて二酸化酸素の量が減ります。
すると脳は非常事態と感じ、呼吸数を減らし二酸化炭素濃度の濃度を上げるように働きます。息苦しくなるため意識的に呼吸をすることでますます悪化していきます。不安や緊張などのストレッサーを慢性的に感じて、延髄にある呼吸中枢が敏感に反応している状態です。思秋期から30歳くらいの若い女性に多く発症すると言われています。

頭痛
要因がはっきりしない頭痛が続く場合は自律神経の乱れが多く関わっています。片頭痛はストレッサーから開放され、緊張がほぐれたとき副交感神経が優位になり血管が拡張して脳の血管の一部がけいれんしておこるものです。また緊張型の頭痛は過度のストレッサーによって交感神経が強く働き続けて肩が凝ったり、脳への血流が悪くなっておこるものです。

メニエール病
ストレッサーや疲れが引き金になって自律神経の乱れによって、平衡感覚を司る内耳にリンパ液が溜まって、めまい、耳鳴り、聴力の低下、吐き気が引き起こされます。

不眠
本来、睡眠中は副交感神経が優位になって、脳や体を休めている状態です。騒音や温度、不安や緊張、生活リズムの乱れなどの要因で副交感神経が優位にならず、交感神経が強く働いていると、睡眠中枢や覚醒中枢にも影響を与えるため、不眠を引き起こしてしまうのです。寝る前にスマートフォンを見ていると交感神経が強く働き、不眠をおこすことがあるので、注意しましょう。

摂食障害
食欲は脳の中心部にある視床下部の摂食中枢と満腹中枢によって調節されています。これらの食欲による中枢がストレッサーやダイエットによってうまく調節できなくなったり、食物摂取への強いこだわりなどの要因によります。体重へのこだわりから食事量を制限するようになることをきっかけに神経性やせ症に、精神的ストレッサーがきっかけで、食欲がコントロールできずにむちゃ食いがおこり神経性過食症がおこります。

わたし
わたし

だるさ 疲れやすさなど
自律神経の乱れだけではなく
貧血、糖尿病、膠原病、甲状腺機能異常など
疾患がある場合もあるので、必ず受診するように
致しましょう。

https://www.rakuten.ne.jp/gold/genki21/goku.htm

投稿者プロフィール

ゴールデンミーン
東京都在住。
薬剤師、健康管理士など

趣味;ヨガ、自然の中にいる事
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