婦人科疾患 血行障害にお勧めの漢方 桂枝茯苓丸

漢方薬
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皆様 ごきげんよう。 今日は綺麗な透き通った青空でした。お友達とお台場に出かけました。青空と海とカモメと。。東京はやっぱり魅力的な街かも知れませんね。ロンドン、ニューヨーク、東京と世界で魅力のある都市と言われているようですが、なんとなく納得の一日でした。今日は血行障害の改善でよく使われている漢方、桂枝茯苓丸について書かせて頂きます。

桂枝茯苓丸

漢方薬の薬効のところには婦人科系の治療薬のように書かれていますが、漢方薬ですので、他の症状にも適応します。男女を問わず、循環器や代謝系で血行障害にも用いられます。臍から下の血流が停滞している証に用います。デスクワークなどに集中して疲れが出た時などに服用すると肩こりなどに効果が期待できます。

体質
体格はしっかりしていて赤ら顔、下腹部に抵抗がある方。顔色は黒っぽく、皮膚に艶がなく、舌や唇が紫色をしている人が多い。体の中に熱があり、津液、血の滞りがみられる。

症状
下肢の冷え、静脈瘤、頭痛、めまい、上半身ののぼせ、肩こりが起こりやすく、婦人科系の疾患、湿疹、しみなどができやすい。

適応症
子宮や婦人科系の炎症、子宮内膜症、月経不順、更年期症状 卵巣機能不全 月経困難症 子宮筋腫 不妊症 性器出血 乳腺炎
打撲傷 腰痛 肩こり むち打ち症 皮下出血 下肢静脈瘤 痔 慢性肝炎  湿疹 肝斑 皮膚炎 睾丸炎 前立腺炎 尿路結石排出後の出血 白内障

構成成分
5種の生薬からなり、それらの生薬の相互作用により、血流を改善し炎症を和らげ、腫瘤の改善になる。血を巡らせるのにうまく配合された漢方です。

桂枝
エネルギーを巡らせ、血流の流れを改善する。

桃仁
血液の滞りを改善し、炎症を和らげ、腫瘤を解消する。

牡丹皮
桃仁と同様、血液の巡りをよくして、炎症をとっていく。

芍薬
赤芍を使い、血を巡らせる働きをする。

茯苓
血の滞りによっておこる浮腫などの水の滞りを改善し、腫瘤の解消をたすける。

服用時の注意
1)体力の衰えている方は主治医に相談してから、服用しましょう。
2)肝機能の数値の異常等が表れた時はすぐに服薬を中止して、主治医に相談致しましょう。
3)妊娠している可能性のある方は流早産の危険があるので、服薬しないようにしましょう。

月経不順にお勧めの漢方

桃核承気湯
体力があり、いらいらして興奮しやすい、不安、不眠などの精神神経症状、便秘がちな方に。

大黄牡丹皮湯
体力はあり、右下腹に痛みがあるときがあり、便秘がちな方に。

当帰芍薬散
やせ型で頭痛、めまい、動悸があり、比較的体力がなく、貧血傾向で手足が冷える方に。

加味逍遙散
頭痛、のぼせ、冷え、肩こり、めまいなどがあり、体力は弱く、不眠、不安や悩んだりと精神症状がみられる時。

温経湯
のぼせ、冷え、頭痛、体力がなく、手掌や唇が乾燥しやすく、手や足のひらにほてりがある。

防己黄耆湯
色白でふっくらして、疲れやすく、汗をかきやすい。関節の腫れなどが起こりやすい方。

温清飲
下腹痛があり、貧血気味で、手足の冷えがある方に。

四物湯
貧血、皮膚の乾燥がある方におすすめです。

桂枝茯苓丸加薏苡仁
血の滞りによるめまい、のぼせ、腹痛、肩こり、時に皮膚の症状もあります。薏苡仁が加わるので、生理痛の緩和も期待できます。

                      参考;漢方のエッセンス

わたし
わたし

桂枝茯苓丸は丸と言われる薬です。
本当は蜜で丸剤にして服用する薬です。
比較的血の流れを取り除く薬ですので、
妊娠している方には、禁忌ですので注意
して下さい。


投稿者プロフィール

ゴールデンミーン
東京都在住。
薬剤師、健康管理士など

趣味;ヨガ、自然の中にいる事
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