免疫とがんの関係

健康管理士
Digital Camera
らら
らら

ママさん
免疫とがんってどういう内容?

わたし
わたし

免疫システムががんを監視して排除するだけではなく、
癌細胞が監視をくぐりぬけて増殖してしまう事について
少しお話ししようかと思って、、

くぅ
くぅ

難しそうだね。。

わたし
わたし

楽しい写真を間にいれていくから大丈夫よ。。

Digital Camera

癌細胞は免疫システムから逃れて増殖します。その様子を順を追ってお話していきましょう。がん細胞と免疫の関係はがん免疫編集にまとめられています。免疫システムが癌細胞を監視し排除するだけではなく、監視を潜り抜けて増殖していきます。その過程をご紹介しましょう。

癌免疫編集
1)排除相
癌細胞は異物としての性質が強いため、免疫細胞はすぐ攻撃します。それによって癌細胞は取り除かれ、癌細胞の増殖を防いでいるのです。

癌細胞<免疫細胞

排除の仕組み
①自然免疫  (第一段階 マクロファージ NK細胞 樹状細胞)
自然免疫系の細胞であるマクロファージなどの表面には病原体を識別する受容体があります。がん細胞はたんぱく質の設計図となる遺伝子に傷がついた状態です。通常と違うたんぱく質をしています。このたんぱく質をめがけてマクロファージの貧食作用やNK細胞が攻撃します。自然免疫で癌細胞が破壊されると癌抗原が放出します。癌抗原はがん細胞の表面にあるHMC分子(自己と非自己を区別する目印になるたんぱく質)と結合されます。自然免疫で活性化された樹状細胞はがん抗原を取りこみ、自分の細胞表面にだし、獲得免疫のヘルパーT細胞に抗原提示します

自然免疫のイラスト素材 - PIXTA

②獲得免疫 (第二段階 樹状細胞 抗原 T細胞)
ヘルパーT細胞はサイトカインの刺激を受け、Th1細胞へと分化が促進、Th1細胞はIL12やINFγなどのサイトカインをだし、キラーT細胞を活性化させます。そして キラーT細胞は同様の癌抗原を持つ癌細胞を体の中から探し、パーフォリン(細胞を破壊するためのたんぱく質)を出し、細胞に穴をあけて攻撃します。このように 日頃受ける刺激による体内で生じる癌細胞のほとんどは排除されていきます。

獲得免疫イラスト|無料イラスト・フリー素材なら「イラストAC」


2)平衡相

癌細胞の中で免疫細胞の攻撃を免れ生き延びる方法を身につけた細胞があらわれます。ふつうはキラーT細胞はMHC分子を提示した癌抗原を認識して攻撃しますが、癌細胞の中に自分のMHC分子を消失させ、攻撃から免れる細胞がいます。キラー細胞はMHC分子が消えてしまうと癌の抗原を見つけられず、癌細胞は攻撃されず、そんまま生存していくのです。この状態の癌細胞は大きく成長せず、排除されず休眠状態でいます。免疫系で排除されにくい癌細胞が発生し、癌細胞と免疫系のの排除が平衡になります。
癌細胞=免疫細胞

3)逃避相

やがて癌細胞は免疫機構による認識と排除から完全に逃げる能力をもち、癌細胞が増殖に有利な環境をつくっていきます。免疫寛容(免疫が自分自身を攻撃しないシステム)を利用して免疫細胞から逃げるようになります。例えば、T細胞が標的細胞を攻撃し、ひと段落つくと免疫チェックポイント(免疫を抑制する分子)が攻撃中止の指示を出すと、攻撃にブレーキがかかります。過剰な免疫反応を抑制し免疫のバランスを保つため、免疫チェックポイント分子があります。がん細胞は自身を変化させるのだはなく、免疫チェックポイント分子を利用し、免疫反応にブレーキをかけT細胞からの攻撃から逃れているのです。免疫が本来もつ機能を逆手にとって増殖しているのです。がん細胞が免疫を回避して自由に増殖できるようになった状態です

免疫細胞<がん細胞

Digital Camera

がん免疫療法
癌細胞は免疫から隠れたり、ブレーキをかけて攻撃から逃げようとします。免疫細胞ががん細胞を攻撃するという免疫本来の力を強化して、癌を治療していくのが免疫療法です。

免疫チェックポイント阻害療法
免疫チェックポイント阻害療法はがん細胞を攻撃するT細胞にブレーキがかかるのを防ぐ治療法です。代表的な治療法をご紹介しましょう。

PD-I阻害薬 PD-LI阻害薬
PD-IはT細胞が暴走しないように免疫反応のブレーキのような働きをします。PD-1は標的細胞の表面にあるPD-LIと結合することで活性化されます。PD-Iが活性化されると、T細胞は攻撃を中止します。がん細胞の中にPD-LIを発現させ、T細胞からの攻撃を免れる細胞がいます。PD-I阻害剤はT細胞表面のPD-Iと結合して、癌細胞からT細胞に送られる攻撃中止の指示を中止させます。PD-LIも同様で結合して攻撃中止の指示を中止させます。結合を防ぎ、T細胞が細胞を攻撃できるようにします。

免疫チェックポイント阻害剤とは|がん再発予防.com

CTLA-4阻害薬
CTLA=4はT細胞が活性化されると表面にでてくる分子で、免疫抑制機能を有する制御性T細胞上にいつも存在します。T細胞が過剰な免疫反応を起こさないように調節するため、B7分子があります。CTLAー4はB7という分子と結合すると、T細胞の働きを低下させます。がん細胞の中にB7分子を出して細胞の攻撃から免れる細胞がいます。そこで、CTLA-4とB7が結合するのを防ぎ、T細胞に送られる攻撃中止の指示を中断させるのがCTLA-4阻害剤です。免疫のブレーキを解除して、T細胞を活性化させるのです。

Digital Camera

免疫細胞療法
免疫細胞療法は患者様自身の免疫細胞を活性化して、増殖させて癌細胞を攻撃する治療法です。

CAR-T細胞療法
通常の免疫機構だけでは治療が難しい 難治性がんに対する治療方法です。患者様のT細胞をとり、癌細胞を攻撃するキメラ抗原受容体(癌抗原を認識しT細胞を活性化して癌細胞を攻撃する)を作るようにT細胞の遺伝子を改造します。改造したCAR-T細胞は点滴で体内に投与され、患者様の体内でCAR-T細胞ががん細胞を攻撃します。

230点を超えるT Cellのイラスト素材、ロイヤリティフリーの ...

                  

Digital Camera

 参考;ほすぴ

わたし
わたし

今日の内容は本当に難しいですね。
わからなくても、そんな治療があるんだと
思っていただけたら 嬉しいです。

ちなみに心臓はがんにならないって。。
心臓は非上皮性細胞でできているので、
心臓にできると癌ではなく、肉腫と言われます。

またその肉腫も0.1%以下と非常に稀で、
ほとんどが良性なのだそうです。

なぜだか気になりますよね。
心臓の細胞はほとんど細胞分裂しないので、
異常な細胞の増殖が起こらないのだそうです。
また 心臓はつねに動いていて、40℃と体内で
最も高い温度にあります。がん細胞は35℃の体温が
低い時活発に増殖すると言われています。
39℃以上では増殖が止まるそうです。

心臓の無料イラスト

もう一つ、心房から分泌されているナトリウム利尿ペプチド
は、肺がん術後の転移を抑制したり、心臓の腫瘍発生を
抑制しているのではないかと言われています。
心臓はしっかり守られているのですね。

免疫療法:[国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方へ]
国立がん研究センターが運営する公式サイトです。

投稿者プロフィール

ゴールデンミーン
東京都在住。
薬剤師、健康管理士など

趣味;ヨガ、自然の中にいる事
タイトルとURLをコピーしました