土用の鰻

薬膳

皆様 ごきげんよう
久しぶりの晴れ間が見えて、気分もリフレッシュしていらっしゃる事と思います。
土用の鰻とよく言われます。
江戸時代に平賀源内が丑の日だから「う」のつくものを、土用に食べた方がいいと言ったからとか。。
でもすでに、奈良時代から、夏バテ予防に鰻がよいと知られていたようです。
万葉集に「石麻呂にわれもの申す夏痩せに良しといふものぞ鰻とり食せ」
との歌があります。
今日は鰻についてと副菜について書かせて頂きます。


性味;甘/平
帰経;肝脾腎
有効成分;コラーゲン、アスパラギン酸、オレイン酸、VA,VB,VD,DHA,Zn
作用;めまい、疲れ、手足のしびれ、関節痛、視力回復、体力回復
薬膳の考え;活血(血液の循環をよくし、うっ血を取り除く。)
      補気(各臓器の生理機能を促進し、疲れのにくく元気にする)
      補血(栄養をつけ、造血機能促進。ふらつき、かすみ目、顔色
         が悪い時、効果がある)
      補腎(生命活動の基礎となる腎精の不足を補う)
      養肝(肝臓の機能促進。血液の働きの改善)
      きょ風湿(体内に溜まっている湿をとり、筋肉などの痛みを取
           る。)

メンマと胡瓜の中華和え

付け合わせ
メンマと胡瓜の中華和え
材料;胡瓜   1本
   メンマ  60g
   豆板醤  少々
   ごま油  少々

作り方;胡瓜を斜めに細く切る
    メンマ、きゅうり、豆板醤、ごま油で和える。

きゅうり

きゅうり
性味;甘/寒
帰経;胃小腸
有効成分;アスコルビナーゼ、K,Ca,Na,Mg,VC,VK,イソクエルシトリン、
     ピラジン、Zn,Cu,Mn
     ※ほとんどは水分
作用;むくみ、口渇、夏バテ
薬膳;解毒(体内に蓄積した老廃物を取り除く)
   生津(涙、汗、尿、消化液のような液体を補充する)
   清熱(体内にこもった熱を取り除いたり、炎症をとる)
   利尿(むくみ、下痢など湿邪が滞って起こる症状にきく)

メンマ

メンマ
メンマは中国や台湾で栽培されている麻竹を原料とした発酵食品です。
蒸した麻竹を塩漬けして乳酸発酵させて天日で乾燥させた物です。
私達はラーメンにのせて食べる事が多いですが、台湾や中国では炒めたり、煮込んだりして食べます。
味付けメンマはそのまま頂きますが、乾燥メンマや塩漬けメンマは水でもどして使います。
ラー油で野菜(もやし等)とさっと炒めたり、キムチと合わせるだけで美味しいおつまみになりますね。

豆板醤

豆板醤
揚子江流域で作られる発酵食品です。
そら豆を原料として、中国の辛味噌です。唐辛子を加えないものもありますが、今は加えたものが主流です。加熱すると香りがよくなりますので、先に豆板醤を炒めて、焦がさないように食材を加えると美味しくできます。
マーボー豆腐や回鍋肉などに使われますが、生野菜などにつけても美味しいです。
熟成期間が長い程、色が濃くまろやかな味になります。3年、5年と高級品になります。

今日は、簡単で今の季節にぴったりの献立を紹介致しました。
鰻は以前より、高級品になってしまいましたが、是非召し上がって下さい。

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