皆様 おはようございます。
久しぶりのいいお天気でとても気持ちの良い朝を迎えました。
薬膳もアーユルヴェーダと同じで 食べ過ぎに気を付けて、その土地の物、その旬の物をバランスよく取ることが大切です。
薬膳では、陰陽、気血津液、臓腑などのバランスを重視するため、食材や生薬の働きによる味のバランスも大切です。
五味は辛味、甘味、酸味、苦味、鹹味に分かれ、それぞれに働きがあるのです。
ですから、辛すぎ、甘すぎ、すっぱすぎ、苦すぎ、塩辛すぎなどの味付けには注意しましょう。
養生とよく耳にしますが、養生とはどのようなものでしょうか?
養生とは、体力増強、髪や肌の健康、精神を整え、知能の発達を助け、老化防止、身体と心の健康増強を意味します。
薬膳によって臓腑が整い、気血津液が充実し、経絡が通って陰陽のバランスが良い状態を目指します。
先ほども書かせて頂きましたが、「季節、場所、生活環境、個人の体質、精神状況、体調に合わせる」ことは、薬膳の基本です。
病気の予防や治療目的とは、弱い所を補ったり、過剰な部分を抑えたりして予防や治療をしていきます。今の医学は悪いところのみ治療しますが、中医学では人の臓腑、組織、経絡、気血はいろいろ関連していると考え治療していきます。
代表的な養生目的の薬膳について書かせて頂きます。
ダイエット(健康減肥)
脂肪の蓄積は、湿や痰(風邪の時に出る痰とは少し違う)の蓄積、脾腎
の陽気不足により消化、水分の代謝が低下したもの
治法;余分な水分をとり、脾を補い消化不良を解消する
食材;冬瓜 蓮の実 大根 ハト麦 茯苓
その他;運動により身体を温め臓腑の働きを高める
髪を美しく(美髪烏髪)
毛髪は肝腎に保存された精、血から作られるので、肝腎を整えましょ
う。
治法;肝腎を補い、精血を養う
食材;にら 黒ゴマ 黒豆 くるみ 鶏のレバー 烏骨鶏 あわび 当
帰 何首烏
肌を潤す(潤膚養顔)
皮毛は肺と関係があります。臓腑の状態は顔に現れるます。
例えば 肝胆に湿邪や熱邪があれば黄疸が表れ、陰虚では皮膚が乾燥
し、脾虚(脾の陽気が足りない)時は顔が黄色っぽく、精血不足(血の
不足)では顔色が悪くなります。肌に潤いを与えるためには、肺を潤し
ます。
治法;肺を潤し、津液を増し肝腎の血を補い、健脾する
食材;すっぽん なまこ クコの実 ハト麦 白きくらげ ふかひれ
真珠(真珠を粉にしたもの)
健康で長生き(延年益寿)
臓腑の働きを正常にし 経絡や気血の流れをよくする。親から受け継い
だものを蓄える腎と飲食物からの栄養を作る脾を整える事も大切です。
治法;陰陽のバランスを保ち、脾腎を補う
食材;やまいも はちみつ すっぽん 肉魚の赤身 ごま クコの実
蓮の実 人参 茯苓 黄耆 白朮 天門冬
聴力を改善(聡耳)
腎と肝胆と聴力が関係します。肝胆の湿熱(たまった余分な水分が熱を
もつ)や陰虚により耳が聞こえにくくなります。
治法;肝心の陰を補い、精血を補う
食材;黒きくらげ 何首烏
骨 関節を整える(増力耐労)
肝を補うと筋や腱を、腎を補うと骨を、脾を補うと筋肉を養います。
治法;肝腎を補い、筋、腱、関節を養い、脾を補って筋肉を増やす
食材;やまいも 人参 小麦 もち米 そば 桑の実 くり くるみ
手羽先 脂肪の少ない肉 鰻 杜仲 当帰
視力を改善(明目増視)
肝の血が充実しているかで 視力に影響します。肝と腎も関係するので
腎陰虚(腎の津液不足)になれば、肝も陰虚になるのです。
治法;肝腎の働きを高め、全身の臓腑の働きを調和する
食材;クコの実 鳥豚レバー 菊花 決明子
頭を良くする(益智健脳)
人の思考能力は神志と言われ五臓と関係があります。その中でも、心は
全てを総括し、腎は髄を作り、髄が脳髄を作るので心と腎はとくに大切
です。
治法;心腎を補い 精血(血)を補う
食材;やまいも ほうれんそう くるみ 黒ゴマ ぶどう 黒きくらげ
なつめ 緑茶 いか 百合(びゃくごうと言い 百合の球根を乾
燥させた生薬)酸棗仁 竜眼 茯苓
なんとなく 養生という事で書いていきましたが、全てアンチエイジングに関係していますね。日頃の食材に気を付けていつまでも元気で明るく楽しく生きていきたいと思います。
参考にして頂けたら 幸いです。
自粛解除になりました。一日を大切にお過ごし下さい。
投稿者プロフィール
- 東京都在住。
薬剤師、健康管理士など
趣味;ヨガ、自然の中にいる事
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