ララさん
昨日はすごく暖かかったのに、
今日はけっこう涼しいね。
毎日 すごく温度が変わるから
合わせるのが大変!!!
クウさん
でも 皆 GWのお休みで
心はどこかに行っているんじゃない。
ハワイなどにも行かれるようになったようだし。
久しぶりに お出かけする人が増えるような予感。。
皆様 ごきげんよう。世界では、戦争が。。日本でも痛ましい事故が起こっています。ひさしぶりに少し開放的なGWだというのに、なんだかすっきりしないのは私だけでしょうか?利他の心が必要な時代になってきたように思います。でも、なかなか利他の心になるのは難しいものです。あっ 今日は健康管理士の刊行物に微生物と私達の関係の記事があったので 書かせて頂きます。こんなに殺菌、殺菌って言っている私達は微生物と共存して生活しているのですよ。
私達がいる地球。46億年前に太陽系惑星として誕生しました。その時はとても生物が生きられる環境ではなかったと言われています。そんな地球に初めて誕生した生物は、なんと微生物だったのです。その後、光合成をおこなう微生物ができ、変化して今のような環境が整い、美しい地球ができたのです。
ママさん
微生物ってどんなもの?
そうね。微生物って顕微鏡で拡大しないと見えない小さな生物のことよ。
次に 微生物について少しお話ししましょう。
微生物って
大きく分けて、原核生物と真核生物があります。それぞれについてお話ししましょう。大きさで見ていくと、一番小さいのがウイルス、細菌、真菌、原虫の順で大きくなります。
原核生物
遺伝子を守る書くがなくて、自分の子孫を守る遺伝子は細胞膜に包まれたシンプル構造をしています。細菌と古細菌とがあります。
細菌:微生物の中で一番多いのが最近です。丸い形の球菌、細長い形の桿菌、らせん状のら
せん菌があります。また たくさんの酸素を必要とする好気性菌、少しの酸素でいい
微好気性菌。酸素があってもなくても大丈夫な通性嫌気性菌、酸素があると増殖でき
ない嫌気性菌があります。
乳酸菌 納豆菌 大腸菌 破傷風菌 ミュータント菌 緑膿菌 アクネ菌 ブドウ球
菌 ビフィズス菌 ボツリヌス菌 サルモネラ菌 カンピロバクター等
古細菌:原始地球環境に近い極限の環境で発見された菌です。
メタン菌 超好熱菌 など
真核生物
核、ミトコンドリア、小胞体などの細胞小器官をもち、細胞の作りは私達と同じような作りになっています。真菌と原虫に分かれています。
真菌:酵母、こうじかび(発酵に関わる真菌)アオカビ(抗生剤と関わる真菌)白癬菌(水
虫の原因)腐生菌(椎茸を作る真菌)菌根菌(松茸をつくる真菌)寄生菌(冬虫夏
草)など
原虫:動物的なものです。
ミジンコ ゾウリムシ アメーバ等
それで それで
私達とどんな関係があるの?
そうよね。
菌の種類をきいてもなんだかわからないわよね。
菌が私達とどんな関係があるかを考えてみましょう。
私達は微生物によって支えられています。そんな微生物、常在菌について書かせて頂きます。
常在菌は消化管や口腔内、皮膚に存在しているのです。人体に住み着き、健康であれば害にならない微生物を指します。常在菌が体内の決まったところに集団であることを常在菌叢といい、無数に生息している様子はフローラと呼んでいます。人は母親の子宮の中にいるときは無菌状態です。出生時母親の産道を通るときから細菌をもらい、生後2-3日で常在菌叢ができると言われています。その後周囲の環境から多くの菌を取りこみ、生存競争に勝ち抜いた菌が常在菌叢を形成し、3歳ころまでに成人と同じ状態になると言われています。
それで 常在菌ってどんなところにあるの?
私達の常在菌は、口腔内、皮膚、消化管に多くあるのよ。
詳しく書かせていただきますね。
常在菌の仲間たち
口腔内に潜む常在菌
私達の口の中にはさまざまな常在菌があり、口腔内の環境を保っています。成人では数百もの口腔常在菌叢を作っています。歯磨きをする人で1000億以上、歯磨きをしない人は4000億以上にもおよぶと言われています。口腔内の環境を乱すものは、虫歯をおこすストレプトコッカスミュータント、歯周病をおこすポフィノモナスジンジバリスです。歯周病菌が作る毒素は血糖値を下げるインスリンの働きを悪くしたり、動脈硬化を促進し脳梗塞の原因になると言われています。口腔内にある乳酸菌の中のロイテリ菌やアシドフィシス菌は虫歯菌の増殖を抑え、歯垢形成を抑制、口臭予防に関わっています。
口腔内の健康を保つ方法
●毎日歯磨きにフロスを使いましょう。
虫歯、歯周病の予防の基本は毎日の歯磨きです。歯間、歯と歯肉の間をきれいにしましょう。デンタルフロスや歯間ブラシを使い細かく掃除しましょう。
●甘いものに含まれる糖質は虫歯菌の悪玉菌の餌になるので歯垢を作る大きな原因になります。甘いものは口の中を酸性にして歯の表面を溶かします。虫歯にならないためには間食の回数を減らし、決められた時間に規則正しくバランスよく食べる事が大切です。
●細菌置換療法
歯の表面にいる虫歯菌と歯や歯肉の間にいる歯周病菌を専用の薬剤をつけたマウスピースをつけて選択的に除菌します。その後有益な善玉菌を移植することで善玉菌優位の口腔内常在菌叢に置換する方法です。これで虫歯、歯周病、口臭の治療、予防になります。
皮膚に潜む常在菌
皮ふ上に生息し、美と健康に大きく関わる1000種類以上の微生物が皮膚常在菌叢です。皮膚に多いのは、アクネ菌、表皮ブドウ球菌、黄色ブドウ球菌などです。肌荒れや皮膚炎の原因となる黄色ブドウ球菌、マラセチア菌はニキビが原因となります。それでは皮膚を守っているのはどんな菌でしょうか?表皮ブドウ菌とアクネ菌などの常在菌です。表皮ブドウ球菌は肌に潤いを与え、老化抑制に働くので美肌菌と言われています。表皮ブドウ球菌が汗や皮脂を脂肪酸にして角質層の水分保持するグリセリンを作り、抗菌ペプチドを作り悪玉菌の増殖を抑えます。
皮ふを健康に保つ方法
皮膚常在菌のバランスを整えることが大切です。
●正しく洗顔しましょう。
表皮ブドウ球菌やアクネ菌は皮脂を脂肪酸に分解し、弱酸性に保って皮膚を守ります。抗菌性の石鹸で洗ったり、ごしごし洗うとバリアを壊してしまいますね。
●マラセチア菌は湿気の多い季節に増殖するので、汗をかいたら、まめにシャワーを浴びて清潔にして塗り薬などを使いましょう。
●常在菌移植治療
意図的に常在菌のバランスが良い人からバランスが悪い人へ常在菌を植え付けるものです。アトピー性皮膚炎の方の肌には悪玉菌である黄色ブドウ球菌が多く生息し、毒素によって炎症やバリア機能が低下し、症状がでてしまいます。健康な方の常在菌を吹きかけ、症状の改善を期待します。
腸に潜む常在菌
腸には常在菌があり、腸内環境を保っています。人には1.5-2.0Kgあり、腸内細菌叢として生育しています。善玉菌としては、乳酸菌、ビフィズス菌など酢酸や乳酸を産生し腸内に傾け、感染症を予防し、ビタミンを合成します。悪玉菌としては、ウェルシュ菌、大腸菌など腸内の腐敗を進め、下痢、便秘を起こすアンモニア、インドールなどの有害物質を作ります。
腸内環境を整える方法
●悪玉菌を抑えるために腸内環境を整えるのはビフィズス菌などの常在菌です。ビフィズス菌は糖質を分解し、乳酸と酢酸を発生、ビタミンを合成させるのです。
●短鎖脂肪酸をたくさんつくりましょう。
短さ脂肪酸は食べ物から摂るのは大変です。腸内細菌が大腸で短鎖脂肪酸をつくることが大切です、水溶性食物繊維は短鎖脂肪酸の元になりやすいと言われています。海藻、こんにゃく、果物などをバランスよく摂りましょう。短鎖脂肪酸が交感神経の神経細胞に働きかけると心拍数を増やし、体温上昇し、エネルギー代謝をコントロールして肥満予防になります。バクテロイデス門の細菌による短鎖脂肪酸は大腸粘膜細胞の粘液分泌、水、ミネラルの吸収のためのエネルギー源や腸内を弱酸性にして病原菌の増殖を抑えたり、腸の蠕動運動を促したり様々な働きがあります。
参考:ほすぴ
微生物は医学や環境にもとても役立っているのです。
ボツリヌス菌は筋肉を麻痺させる効果を利用して美容や
手足の筋肉のツッパリや顔の痙攣に。。
アオカビからは抗生剤が作られています。
地球環境を整えるためにも、微生物により汚水をきれいに
処理する活性汚泥法があります。
微生物は地球環境や生活環境を整え、私達の美と健康を支える
大切なものなのですよ。
投稿者プロフィール
- 東京都在住。
薬剤師、健康管理士など
趣味;ヨガ、自然の中にいる事
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