漢方 高脂血症

漢方薬

検診をして、高血圧と同じくらい指摘される事が多いのではないでしょうか?
高脂血症とは、中性脂肪値、LDL値が高い事をいいます。
高脂血症には 1)血液中の中性脂肪が高い
       2)LDL(悪玉コレステロール)が高い
       3)HDL(善玉コレステロール)が低い  タイプがあります。

では、中性脂肪とコレステロールとはどのように違うのでしょうか。
中性脂肪は食事から摂られ、肝臓でも作られます。非常事態にそなえ、皮下脂肪などに蓄積されます。とりすぎると、肥満、脂肪肝、動脈硬化になります。
コレステロールは、エネルギー源ではなく、体内で細胞膜やホルモンの原料になります。
ですから、ホルモンの異常などがあるとコレステロールの代謝に影響し高脂血症になるのです。コレステロールの摂りすぎが高脂血症になるのは、栄養バランスの問題だけだはなく、肝臓でのコレステロールの分解が抑えられるからです。
治療には、食事制限、運動が必要になっていきます。

では、漢方ではどうでしょうか?
上記の理由と別にいくつか理由があります。
)摂取したものの吸収効率がよすぎる。
)脂肪の分解がよすぎる。
)脂肪の運搬がうまくいかず とどこおっている。
)脂肪の排泄がうまくいかず、たまっている。

大承気湯

口渇、空腹感が強い、多食、腹部膨満感、尿量少ない
熱により、胃腸の内容物が固まり、便秘になっている 

竜胆瀉肝湯

 めまい、頭痛、目の充血、口渇、いらいら、便秘気味
精神的ストレスで、交感神経が興奮しているため 臓器に熱をまねく

 柴陥湯と通導散

 

胸痛、胸苦しさ、めまい、頭痛、顔色が黒っぽい
血流の悪化が原因 

柴陥湯と竹筎温胆湯

                   

頭痛、熱感、口渇、胸苦しさ、腹部膨満感、むくみ、尿少ない
余分な水分が痰(風邪の時の痰ではない)となり、脂質の排泄のじゃまをしているので
痰をとり、胃腸を整え快便にする。

 二陳湯と平胃散

             

頭がぼーっとして、手足が重くだるい、むかつき、お腹の張り、軟便
胃腸が弱く、消化,吸収、排泄が悪く蓄積されている。

附子理中湯

 

胸痛、胸苦しさ、手足の冷え、息切れ、腹部膨満感、下痢、軟便
胃腸が冷えて弱く、代謝が低下しているので、臓器を温めて胃腸を元気にする。

六味地黄丸と附子理中湯


                            

倦怠感、めまい、耳鳴り、喉の渇き、胸苦しさ、下半身がだるく、お腹の張り、不眠がち
手足の冷え
体内の水分が不足し、エネルギー代謝がおちているので、臓器を潤し、代謝改善する
                        

血液中の脂質改善に効果が期待されている生薬
山査子、何首烏、決明子、大黄、沢瀉
生薬として売っているもの、例えば決明子などはハブ茶ですので、試してみる事もいいかもしれません。

なかなか 運動だけで高脂血症を改善するのは難しいので、食事、運動、高ければ薬も使って改善していきましょう。

投稿者プロフィール

ゴールデンミーン
東京都在住。
薬剤師、健康管理士など

趣味;ヨガ、自然の中にいる事
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