内臓下垂 痔にお勧めの漢方 乙字湯

漢方薬
らら
らら

くうさん
毎日 雨ばっかり。。

くぅ
くぅ

本当に
暑さ寒さも彼岸までっていうのに
九月に入ってずっと涼しいね。

皆様 ごきげんよう。気温が急に下がって風邪気味なんていう方も多いのではないでしょうか?寒気がしておかしいなと思ったら葛根湯がおすすめです。私は肩こりもあるので、肩こりや首の調子がおかしい時、風邪かなと思うと葛根湯を飲むようにしています。自分に合う漢方を見つける事って健康管理に大切な事のように思います。コロナの感染の後遺症でも漢方が活躍しているようですよ。

乙字湯

乙字湯は江戸時代の医師、原南陽が作った処方で、いぼ痔、切れ痔などに効くと言われています。
血分湿熱、中気下陥の証に用います。では、血分湿熱、中気下陥とはどのような証なのでしょうか?
湿熱とは、湿邪と熱邪が合わさったものが血が司るところに滞っている証です。詳しく見ていきましょう。湿邪とは湿により生じる現象に似たもので、べっとり湿っぽい経過がゆっくり体に滞ります。手足のだるさ、むくみ、しびれ、関節の動きが悪いなどの症状がおこりやすいです。熱邪は自然界の火熱により生じる現象に似た症状で、発赤、熱感のある炎症、化膿、発熱、イライラ、不眠、疼痛、切れにくい痰やのどの痛みなどの症状がでます。血分に湿邪と熱邪が滞ると、口渇、皮膚炎、食欲不振、悪心、便秘、下痢、頻尿などがおこります。また中気下陥は臓器を所定の位置にとどめる作用が低下した状態です。内臓を定位置に保つ力が低下し、漏れ出しやすくなります。熱と湿をとり、気を持ち上げる作用があるのが乙字湯です。

適した体質
体力が中程度で、便秘傾向にある方。

症状
痔の裂肛、出血、陰部の痒み、皮膚炎など。

適応症
ひどくない切れ痔 いぼ痔 脱肛 肛門掻痒症 陰部掻痒症 湿疹 蕁麻疹
子宮下垂 子宮脱

構成成分
柴胡
苦微寒性、肝胆心包(心を保護するもの)三焦経に入り、熱、炎症をとる。内臓下垂も改善する。
升麻
甘辛微寒性、肺脾胃大腸経に入り、熱をとり、毒素排泄、止血。内臓下垂にも効果がある。
黄芩
苦寒性、心肺胆大腸小腸経に入り、湿熱をとり、骨盤内の充血や炎症を取る作用がある。
大黄
苦寒性、脾胃大腸肝心経に入り、湿邪熱邪が血とともに滞っているものを摂り、大腸の動きを促進する。骨盤腔内の循環改善の作用がある。
当帰
甘辛温性で、心肝脾経に入り、血の流れをよくして痛みをとり、便を柔らかくする。滋養作用もある。
甘草
脾胃の機能を整え、気血の調和して痙攣の緩和、他の薬の性質の調和する作用がある。
 

併用方法
麻杏甘石湯
痛みや腹部膨満感が強い時。

桂枝茯苓丸 桃核承気湯
うっ血が強い時

黄連解毒湯
出血が多い時。飲酒後がひどい時。


芍薬甘草湯
痛みがひどい時

補中益気湯
脱肛を繰り返す時。貧血があるとき。

服用時の注意

服用方法:1日2-3回食前、食間に服用する。


1)下痢、食欲不振、悪心など胃腸の弱い方は主治医に相談してから服用して下さい。

2)発熱、咳、浮腫み、急な体重増加、脱力感、だるさなどが気になったら早めに主治医にご相談下さい。
3)妊娠中、授乳中の方は注意が必要なので、主治医にご相談下さい。

痔核、切れ痔、いぼ痔に効果のある漢方

1)大柴胡湯
  腹力は中程度で胸脇苦満があり、炎症、便秘がある時。

2)当帰建中湯
  腹力は程度で、疲れやすく、貧血気味。血色がすぐれない。冷えや四肢の
  ほてり、下腹部痛などがあるとき。
3)大黄牡丹皮湯
  腹力は充実していて、強い便秘とお血があるとき。
4)補中益気湯
  腹力は中程度だが、疲れやすく気力がなく、脱肛傾向がある。下垂した内
  臓を引き上げるので脱肛や子宮脱の改善に期待できる。
5)桂枝茯苓丸
  腹力は中程度、お血のひどい時に。

                   参考:漢方のエッセンス

わたし
わたし

痔はなかなか他人にいいにくい
症状かもしれますんが、本人は
とても大変な事です。
坐剤や軟膏(紫雲膏)などを使いながら
漢方も併用していい状態に保ちましょう。
便の状態を良くする事が、一番大切な事の
ように感じます。

さらに知りたい方に

https://www.kracie.co.jp/ph/k-suisinkai/symptom/ji.html


投稿者プロフィール

ゴールデンミーン
東京都在住。
薬剤師、健康管理士など

趣味;ヨガ、自然の中にいる事
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