だるさ 疲れやすさ

漢方薬

気温差がある今日この頃 疲れやすいと感じることはありませんか?
とくに 仕事の問題や家庭環境が変わってそろそろ疲れがでてきているのではありませんか?
今日は漢方では疲れをどのように考えるかお伝えしていきましょう。

西洋医学では検査で異常がないと解決できなかったり、精神的なものと診断されてしまう事が多いですね。

では疲れはどんな時におこるのでしょうか?

1)体質
  生まれつき虚弱で臓器の働きが弱い人。また 加齢とともに身体が衰弱
  して疲れやすくなります。
2)生活習慣
  不規則な生活、過労、精神的ストレス。つまり睡眠不足や不摂生な飲食
  長時間労働などは五臓六腑にダメージを与えます。
3)病気
  大病、手術、長期の病気なども五臓六腑にダメージがおこりやすくなり
  ます。

柴胡疎肝散 四逆散 加味逍遙散

自律神経の緊張
症状;やる気がない、イライラする、怒りっぽい、不眠、肋骨の下の張り
   精神的ストレスで自律神経のバランスがくずれている
治法;自律神経の働きをスムーズにする
処方;柴胡疎肝散 四逆散 加味逍遙散

平胃散 胃苓湯

停滞した水分が身体の働きを妨害
症状;身体が重い、頭がぼーっとする、食欲不振、吐き気、軟便、悪寒
   梅雨などの湿気が多い季節、暴飲暴食で胃腸を壊して水分が停滞
治法;水分を除去して、胃腸を元気にする
処方;平胃散 胃苓湯

清暑益気湯

エネルギー欠乏 脱水
症状;全身倦怠 無力感 息切れ 口渇
   夏の暑さ、熱病、激しい運動で汗をかき、水分とエネルギーが欠乏
治法;水分でうるおし、気を補給する
処方;清暑益気湯

参苓白朮散

胃腸の虚弱
症状;食欲不振、食後胃が重く倦怠感眠気がある 軟便 下痢 便秘
   胃腸の消化が低下し、栄養を五臓六腑に供給する働きがおちている
治法;温めて 胃腸機能を改善する
処方;参苓白朮散 
   寒がり、手足やお腹の冷えがある 人参湯

補中益気湯

エネルギー不足で五臓六腑の軟弱下垂
症状;手足がだるい、立ち眩み、動くと息切れ 食欲不振 下腹部が下がる
   感じ
   エネルギーが低下して筋肉が緩み、内臓が下がってしまったり、血管
   の平滑筋がゆるみ血圧が上がらずめまいが起こる
治法;気を補給し、筋肉の緊張を高め、胃腸などの内臓下垂を正す
処方;補中益気湯

十全大補湯

エネルギーと血液不足
症状;手足のしびれ、筋肉のつり 息切れ 顔のつやがない かすみ目
   疲れ目 不眠 多夢
   エネルギーの不足と血液の量が少ない
治法;エネルギーと血液を増やす治療、補気、補血を行う
処方;十全大補湯
   不眠 動悸 不安感がある 人参養栄湯

当帰芍薬散

症状;眩暈 頭痛 動悸がある疲労感 むくみ 冷えがある
   血の不足と水分が停滞して起こる
治法;水分の停滞をとり 補血する
処方;当帰芍薬散

小建中湯

症状;胃腸が弱く食が細い、時に腹痛がある、血色が悪い 疲労倦怠
   動悸 手足のほてり 冷え 頻尿など
治法;お腹を緩和しながら 気を補う
処方;小建中湯

何かの病気ではないのに疲れやすい人は漢方で補うのがいいと思います。
漢方を使いながら 少しずつ運動を取り入れたり ヨガを取り入れたりしながら 体質を改善していくことをお勧めします。

とにかく 毎日を楽しく大切に過ごせるようにしていきましょう


 

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