体質改善のための薬膳 1

薬膳

今日は朝は曇っていましたが、お昼からはよく晴れて気持ちのよい1日になりました。
何か 疾患をもっていらっしゃる方はきっと病院で治療なさっていると思います。病気ではないが、なにか体調がすぐれないという方は生活を変えていく事が大切ですね。

先天的に弱いところがあっても、養生で抵抗力をつける事ができます。また逆に、親からもらった体質が強くても、長年の不摂生、例えば「辛い、脂っこい、甘い、濃いものばかりを食べてきた」のであれば、熱、痰、湿が生じてきています。生もの、冷たいもの、身体を冷やすものを食べ過ぎれば脾の陽気が不足し消化機能に問題がおこってきます。自分の体質を考えて、食べるものを考えていきましょう。

健康で強い身体


正気が充実
 健康な人は免疫力や生命力に満ちています。
 体力があり、身体は軽く感じ、目に力があり、顔色がよく、肌は弾力があ
 ります。
 食欲もあり、排便も毎日あり、よく眠れます。
 下はピンクでうすく苔がついていて 脈は力強く1呼吸4-5回です。
抵抗力
 病因に対して耐性があり、ストレスを受けても病気になりにくいです。
 六淫(風 寒 暑 湿 燥 火)やストレスに強い
急激な環境の変化に適応
 健康な人は生活環境や気象の変化などの適応でしますが、免疫力などが不
 足していると身体を守る衛気が弱く邪気が侵入してしまいます。

健康を保つために


陰陽の偏りを正す
 薬膳では、栄養のバランスに気を付け、脂っこいもの、塩分糖分の摂りす
 ぎに注意して食物繊維の残ったものをいただきましょう。
 味がどの臓腑に影響するか、温熱、寒冷に偏らないようにする事が大切
 です。
 例えば 主菜が温熱性の食材なら、副菜は寒冷性のものというように。
脾腎の機能を補う食材を入れる
 年を重ね 老化していくので、正気を高め、体質を強くし代謝を良くし、
 アンチエイジングしていくことが大切です。

お勧め食材


小麦 春菊 さといも やまいも 人参 しいたけ 落花生 小豆 そら豆
黒豆 白黒きくらげ キャベツ 米 黒ゴマ とうもろこし 大豆 豆腐
豆乳 梅 ぎんなん りんご いちじく ふかひれ すっぽん かつお 
かぼちゃの種 いか うなぎ いわし 鶏卵 うずらの卵 はちみつ ぶどう 蓮の実 ハト麦

気虚 について


症状;気力がなく、動くとすぐ疲れる
   声が小さく 話しのがおっくう
   顔いろが悪く めまい 息切れがある
   下痢になりやすい
   動くと症状が悪化し、休むと治る
   舌の色は薄く 両脇に歯型がある
   月経は短く量が多いか、だらだら続いたり、不正出血がある
特徴;気虚は気が不足して、ある臓腑か全身の生理機能がおちている状態
   特に 肺 脾 心の気虚がよくあります。
治法;気を補います。例えば脾の気虚ならば、脾気を補い消化吸収運搬機能
   を高めます。(益気健脾

気虚にお勧めの食材


益気健脾;米 もち米 かぼちゃ 朝鮮人参 竜眼 ぶどう やまいも く
     り 人参 じゃがいも しいたけ 棗 蓮の実 黒きくらげ れ
     んこん 陳皮 鶏肉 うずらの卵

気虚の方にお薦めの献立


サムゲタン
もち米 40g
なつめ 4個
蓮の実 12個
にんにく 2かけ
甘栗 12個
鶏手羽 4本
松の実 50g
朝鮮人参 9g
水   5C
1)なつめ 蓮の実は半日 水につけておく
2)にんにく 甘栗は皮をむく
3)鶏肉は切れ目を入れて 少しの塩でもむ
4)松の実以外は土鍋にいれて強火であくをとり、弱火にしてことこと煮込
  む
5)仕上げに さっと油で炒めた松の実をかける

食材紹介


もち米
元気を補う食材です。梅雨の蒸し暑さで食欲がなくだるい時お薦めな食材です。
性味;甘 温
帰経;脾 胃 肺経
効能;胃腸の働きを良くする。脾の働きを整え、下痢を止める、頻尿改善
   慢性の汗を止める
適応症;お腹が冷えやすく下痢、消化不良になりやすい、痔
   多飲多食するが痩せていて尿が多い 頻尿 汗かき
注意;発熱、黄色の痰がでる、黄疸 お腹の張りがある人は食べない方がい
   い
お勧めの薬膳;蓮の実ともち米の粥(元気を補い、不安な気持ちを和らげて
       くれるでしょう)

パン食の多い現代ですが、もち米を食べる事は気を補うには大切な食材のようです。私が薬膳を教えて頂いた先生は1日1回ご飯を食べるといいとでしょう、と話して下さった事を思い出します。

投稿者プロフィール

ゴールデンミーン
東京都在住。
薬剤師、健康管理士など

趣味;ヨガ、自然の中にいる事
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