体質改善の薬膳 4

薬膳

あちこちで大雨の予報がでています。
災害がおこりませんように、ただ祈ります。
また コロナウイルス感染者が増えてきた週末を迎えました。
どのように過ごしたらいいのでしょうか?

今日は体質改善薬膳の4回目 陰虚について書かせて頂きます。

陰虚


身体の中で血、津液が不足し、虚熱がある状態。
更年期の女性など

陰虚の 主な症状


●肌、目、唇、舌などの渇き
●手足、顔のほてりやのぼせ
●寝つきが悪い、寝ると耳鳴りがする
●乾燥した便
●痩せ気味
●月経は短めで量が少ない
●イライラする事がある

陰虚の治法


身体を潤し、栄養を補う食材(滋陰)、こもった熱をさます(清熱)の食材を多くとり、温熱性の食材は少な目にする。
腎が陰虚の時は、肝も影響され 肝腎陰虚になりやすいので、滋補肝腎の食材も大切です。

お勧めの食材


滋陰
やまいも クコの実  松の実 黒ゴマ 黒豆 白きくらげ あさり いか えび かに ほたてがい すっぽん 豚肉 鶏肉
清熱
小豆 セロリ きゅうり 豆腐 緑豆 ごぼう いちじく ハト麦 牡蠣 
かに 昆布 しじみ
滋陰肝腎
黒豆 いか すっぽん あわび 豚肉 カモ肉

お勧めの献立


豚肉と白きくらげと豆腐の味噌スープ
キャベツ  数枚
豚肉    100g
白きくらげ  5g
鰹節だし汁 4C
豆腐    1丁
味噌    大さじ4
黒ゴマ   少々
1木耳はもどしておく
2だし汁に切ったキャベツをいれ、煮立ったら豚肉、白木耳、豆腐を入れ
 る。
3キャベツが柔らかくなったら、味噌を入れ、仕上げに黒ゴマを乗せる。

食材紹介


白木耳
性味;甘、淡、平
帰経;肺 胃 腎経

広葉樹の朽木に発生するきのこ、白きくらげは中国では、銀耳と呼ばれ、老長寿の食材と言われています。中医学では、強い滋養作用があり、内臓や脳を元気にする作用があると言われます。主にデザートに使われます。

中医学の効能
1)陰液を補い、唾液の分泌を促す(滋補生津)
2)肺を潤し、胃を補用する(潤肺養胃)

期待できる症状
1)疲労と体力低下による咳
2)身体の津液の不足による口渇
3)抵抗力、免疫力をつけたい
4)美肌になりたい

有効成分
食物繊維(便秘改善) Ca Fe VB群(疲労回復、動脈硬化予防) VD 多糖体(免疫力向上、血栓を小さくする)たんぱく質(免疫力向上)

注意
●白きくらげを使う時は 十分に戻し、軸は除く
●風と寒、湿と熱の邪による咳にはむかない
●慢性腸炎の人は食べ過ぎない事
●使う分のみもどくか、3日間位で食す。長期置いておくと、有害な亜硝酸
 塩ができてしまう

試してみよう
●病後の抵抗力の低下、息切れがして元気がない時は棗と一緒に食してみよ
 う
●疲労による咳には、白きくらげ6gに氷砂糖10gで煮る。
 ゆり根、麦門冬などいれて煎じる

薬膳の先生がよく白きくらげを勧めていらっしゃいました、
私には、あまりなじみの食材ではなかったのですが、内容を知ると試してみたいと思いました。
今日 ご紹介したスープに豆乳1cと白ごまペーストを入れても美味しくなると思います。


是非 皆様も機会がございましたら、お試しください。


投稿者プロフィール

ゴールデンミーン
東京都在住。
薬剤師、健康管理士など

趣味;ヨガ、自然の中にいる事
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