花粉症 鼻水

皆様　ごきげんよう
秋晴れが待ち遠しい今日このごろです。
皆様はお変わりありませんか？
私の周りでは、腰痛になってしまった方が多くいます。
今まで頑張ってきた腰がこの季節に冷えて痛みが出てきた方が多いのではないでしょうか。足元を温かくお過ごし下さい。

今日は症状に応じた漢方、花粉症について書かせて頂きます。
花粉症は春ばかりではなく、秋にもみられる症状です。
花粉症はアレルギーなので、治らないと言われています。同じ花粉症でも原因がいろいろ考えられます。
肺や鼻などの機能の問題と体内の異常な水分（痰飲）がたまったのが原因です。漢方では、原因をきちんと見る事が治療のポイントとなります。

小青竜湯
四逆散
桑菊飲
川きゅう茶調散　苓甘姜味辛夏仁湯
黄ごん滑石湯
玉屏風散　蒼耳子散
八味地黄丸　蒼耳子酸

小青竜湯

症状；顔色が白っぽく、水溶性の鼻水、くしゃみ、鼻閉がある。
　　　寒冷の刺激で起こる。
治法；身体を温め、水分をとっていく

四逆散

症状；鼻水は時々膿性の時もあり、くしゃみがでる。
　　　神経質で、手足の冷えがある。比較的体力はある。
治法；気のつまり、ストレスなどをとっていく処方

桑菊飲

症状；目や顔が充血して痒い。口が乾く。くしゃみ、鼻汁鼻づまりがある。
治法；アレルギーの炎症が原因です。
　　　炎症の熱を冷まし痰飲を取り除く治療をする

川きゅう茶調散　苓甘姜味辛夏仁湯

症状；水のような鼻水、くしゃみがよくでる。
治法；冷えで肺の働きが低下したもの。
　　　肺を温め働きをたすけ、水分をのぞく

黄ごん滑石湯

症状；黄色い鼻汁、鼻づまり。頭が重く、胃がむかむかして、食欲がない。
治法；胃腸に水分が停滞し、炎症性の熱が原因。水分を除き、熱をさます。

玉屏風散　蒼耳子散

症状；鼻水がでて、息切れがする。倦怠感があり、元気がない。寒がり。
　　　風邪をひきやすい。
治法；肺の防衛機能が低下した症状。肺を強化する治療をする。
※　息切れ、食欲不振、下痢などがあったら、補中益気湯、蒼耳子散

八味地黄丸　蒼耳子酸

症状；疲れやすい、うとうと眠くなる。足腰のだるさや冷えがあり、夜間頻
　　　尿がある。
治法；慢性の病気や老化で熱エネルギーが不足したための冷えが原因。
　　　冷えで鼻に水分が溜まっているので、身体を温めるようにする。
※身体がだるい、足のむくみなど水分代謝と冷えの症状が目立つ時は
　　　　　　　　　　　　　　　　　　真武湯　　蒼耳子湯

いろいろな原因で起こりますが、体質的なものにアレルギー反応や炎症などが重なって症状が現れることもあるので、それぞれの原因をしっかり判断して薬を使うことが大切ですね。
いつも春、花粉症で悩んでいる方はこの季節に体質を整えておくと、来年は症状が軽くなっていることと思われます。

　　　　　　　　　　　　参考；漢方で治す気になる不調