漢方  肩こり 肩の痛み

漢方薬

皆様 ごきげんよう
今日はとても穏やかなお天気の一日です。
コロナの方もワクチンや治療薬の情報がさかんに耳に入るようになりました。
少しずつ 平和に近づいていくのでしょうか?
そう期待します。

今日は肩の痛みについての漢方について書かせて頂きます。

日本人の女性には肩こりはとても多い問題です。
月経があり、血行が悪くなりやすいため、家事による疲労、ストレスなどが原因でしょう。
一般に肩の痛みの原因はストレス、老化、過労、PCの普及、手や肩の使い過ぎなどです。
漢方的にみると、肩の筋肉の緊張、充血、むくみ、痰湿の蓄積、血行不良、
エネルギー不足などです。

一つ一つについてみていきましょう。

身痛逐お湯

症状;刺すような強い痛みがあり、押すと固く、なかなか治らない。
原因;打撲、使い過ぎ、神経症のうっ血などで筋肉の血流が悪くなってい
   る。
治法;血流をスムーズにする治療。
            身痛逐お湯

 烏頭湯と防己黄耆湯

症状;肩やその周辺に激しい痛みがあり、動かすと痛みはひどくなる。
   長引くと動かせなくなる。肩が冷え、温めるとよい。
原因;筋肉に痰湿(病的水分)が溜まっている。
治法;痰湿を除いていく。
           烏頭湯と防己黄耆湯

疎経活血湯

症状;肩にしこり、しびれ、筋肉のつりがある。
   顔につやがなく、かすみ目、唇の荒れ、爪が弱い。
原因;血流が不足、筋肉に栄養が届かない
治法;血流を増やし、栄養を届ける。
         疎経活血湯

四逆散  加味逍遙散

症状;肩こり、肩甲骨周辺の凝りと痛み。緊張感、イライラ感、溜息がで
   る。肋骨の下の張りがあり、不眠などを伴なう時がある。
原因;精神的ストレスで神経症の筋肉の緊張があり、肩がうっ血している
治法;神経、筋肉の緊張をほぐす。うっ血をとる。
      四逆散  加味逍遙散

補中益気湯

症状;起床時に肩、背中が痛む。運動すると痛みがよくなる。
   夜間に痛みがひどい。肘のしびれなどがでる。疲れやすい。
原因;老化、慢性の病気などで、エネルギーが不足した状態。
   血流が悪く、エネルギーも栄養も不足している。
治法;エネルギーを補って血流を増やす。
       補中益気湯

きょう活勝湿湯

症状;肩にしくしくと痛みがある。首の後ろから肩にこりがある。
   背中が固く痛む。しびれもある。
   温めるとよくなる。
原因;冷えや風にあたったりして肩の血流が悪くなっておこる。
治法;血流を増やし、温める
       きょう活勝湿湯

独活寄生湯

症状;首の左から肩にかけての痛み、手のしびれ、めまい、関節がまがりに
   くい。足腰が冷えてだるい、疲れやすい。
原因;エネルギー代謝が悪く、栄養と熱エネルギーが不足している。
治法;エネルギー代謝を高め。栄養をわたす。
        独活寄生湯

三ぴ湯

症状;腕が上がらない。肘まで激しい痛みがあり、押すと痛む。
   夜中にひどくなり、なかなか治らない。
原因;これはよく言われる五十肩です。加齢に伴うエネルギー代謝の低下、
   血流の不足で栄養が不足し、肩関節周辺に慢性の傷害が起こる。
治法;一般的には、温めて血流を増やし、痛みを鎮める。
         三ぴ湯
※五十肩で冷えと湿、気滞による場合は二朮湯も使われる。

葛根湯

症状;筋肉質で肩から首の後ろに痛みを感じる。
治法;身体をつよく温め、発汗させる。
        葛根湯
※長期の服用には注意。ビタミンなどとの併用問題ない。

私は、肩こりや頭痛、なんとなく風邪かなと思ったら、まず葛根湯を試してみます。だいたいは治るように思います。

葛根湯は一般的な体質の方なら、問題なく使えると思います。

投稿者プロフィール

ゴールデンミーン
東京都在住。
薬剤師、健康管理士など

趣味;ヨガ、自然の中にいる事
タイトルとURLをコピーしました