らら

今日の新聞に被災地の保護犬を大切に育て
元の飼い主を探していた記事がでていた。
その人はその犬が多くの人の縁をつないで
くれるって書いてあった。

くぅ

ララさんはのんきな事言って。。
私だって保護犬なのよ。
ママさんも私の事、よかったって
思ってくれているかな？

皆様　ごきげんよう。もちろん　クウさんにもずいぶん支えられました。クウさんのすごい所はとても忍耐強くて穏やかなところよね。すごいと思ったのは、クウさんの背中に白い毛でハートの形がでてきたところ。今ならインターネットで人気者になったかもね。犬や猫、家畜など生き物、全てに一つしかない命があるのです。鳥インフルエンザですごい数の鳥が殺されたり、多くの牛乳が捨てられるニュースを見ると、今の私達の生き方に疑問を持つことがあります。そんなに人間はえらいのかと。。そうそう　今日は泌尿器疾患などでよく使われる漢方。猪苓湯について書かせて頂きます。

猪苓湯

猪苓湯は水邪と熱邪が結びつき、下半身で効果を表す漢方です。水湿を除き、また陰液を補う働きをする漢方です。水分の吸収や排泄、代謝が滞り、過剰な水分が滞っている。そこに熱邪が重なる。正常な体液が身体の隅々まで行き届かず、いろいろな症状がでてくる。さらに進むと、熱邪が津液を消耗し、損傷する。また、この証の水湿は下焦に停滞しやすく、下焦で水邪と熱邪が機能を阻害し、いろいろな症状が出てくる。五苓散と似ているが、白朮と桂枝を阿膠と滑石に変えたもので、五苓散の証に軽度の炎症や陰虚による熱証があるときに使われる。

体質
体に熱があり、水のトラブルがある。口渇、胸苦しさ　不安　浮腫があるときがある

症状
尿量減少　小便不利　口渇　排尿痛　残尿感　血尿時々頻尿　下腹部痛　下腹部膨満感　浮腫み　舌は紅く乾燥　白い苔（舌苔は厚くねっとりしているときもある）

適応症
尿道炎　膀胱炎　腎結石症　淋証　排尿痛　血尿　下半身の浮腫　残尿感　下痢　尿路感染　前立腺肥大　急性胃腸炎　潰瘍性大腸炎　ネフローゼ症候群　不眠症　腎盂腎炎　

構成成分

猪苓
浮腫、口渇などの水の滞りを治す。
水の働きを良くして利尿する
膀胱経、腎経に入り、水湿を除去し、清熱する。

沢瀉
腎の熱を冷やす。膀胱の湿熱を冷やして除く
水の働きを良くして利尿する
浮腫、口渇などの水の滞りを治す。
発熱、膀胱炎の虚熱の炎症によい

茯苓
水の働きを良くして利尿する
浮腫、口渇などの水の滞りを治す。
胃腸機能を整え、胃腸の水邪をさばき、気の流れをよくする

滑石
膀胱の湿熱を冷やして除く
炎症を治す清熱剤。
尿の通りをよくする利水作用

阿膠
陰血（体液、血の消耗）を補う
滋潤、補血、止血の作用。

併用

尿路系の炎症がひどい時
＋黄連解毒湯

尿路結石などで排尿痛がひどい時
＋芍薬甘草湯

陰虚がひどい、血尿がひどい　貧血があるとき
＋四物湯

慢性的膀胱炎を繰り返す時
＋八味地黄丸

服用時の注意
１）他の漢方を服用している時は重複に注意しましょう。

２）妊娠中の方は主治医に相談してから、服用して下さい。

腎炎でお勧めの漢方

※腎炎で漢方を使うのは亜急性期か慢性に入って使われます。併用でステロイド、利尿剤、止血剤などが使われますが、免疫抑制剤を服用しているときは主治医に相談して慎重に服用しましょう。

越婢加朮湯
急性期の腎炎。自汗傾向、尿利減少、腹力は中程度以上。

防己黄耆湯
色白　汗かき　尿量が少ない腎炎に用います。腹力中程度以下。

八味地黄丸
疲労倦怠　尿利減少　下肢のしびれなど腎虚の症状がある

猪苓湯
利水剤で水をさばき、滑石で消炎、阿膠が血尿を改善
　　　　　　　　　　　　　　参考；漢方のエッセンス

わたし

漢方は薬効が同じでも、上半身で効くもの、
下半身で効果をだすものがある。
また病気の初期には効くが、進行すると効かない
など、いろいろな特徴があるのです。
だから　一人一人にあった薬を見つける事ができるのです。
風邪薬と葛根湯の合剤のコマーシャルを見たことがあります。
また　花粉症もアレルギー薬に葛根湯加川きゅう辛夷の合剤も
よく効きますよ。