くぅ

よく疲れた　疲れたっていう人がいるよね。

らら

逆に　８０歳になっても
仕事もスポーツなんかも生き生き過ごしている人もいるよね。
ママさんの知ってる方　８０歳で常勤で仕事して、お休みの日は
プールで１KMずつ泳いでいるらしい。。

皆さま　ごきげんよう。またくうとララが言いたい事を言っています。今日は病後などで体力低下や疲労倦怠、食欲不振、貧血などがある方にお勧めの漢方をご紹介致します。体内を流れる気と血の不足が続いていろいろな症状がでてきた時にお勧めの漢方です。とくに精神面や呼吸器面にでやすいです。気は生きるためのエネルギーで、不足すると代謝や免疫力の低下、神経や造血にも影響します。そのため気力や元気がなく息切れや食欲不振などの症状が出てきます。また血の不足は生命活動に必要な血液や栄養の不足した状態なので、顔色が悪く肌や髪の毛の艶がなく、めまい、耳鳴り、こむら返りなどの症状が出てきます。そこから心や肺、脾の機能の低下がおこってきます。不足している気血を補う事で、精神的にも落ち着き、それぞれの機能も改善していくのが人参養栄湯です。食欲がないので、食事で栄養を補うのは大変なので、元気になるまで漢方薬を使うと過ごしやすくなるかもしれません。

人参養栄湯

体質
病後の体力低下、虚弱体質、脈は弱め　高齢者の虚弱　顔色が良くない

主な症状
全身倦怠感　貧血　盗汗（寝汗）　微熱　咳　下痢　動悸　不安　不眠　皮膚乾燥　食欲不振　手足の冷え　息切れ　

適応症
貧血　冷え症　慢性胃腸炎　慢性疾患　栄養失調　自律神経失調症　不眠　健忘症　神経衰弱　慢性気管支炎　脱毛症　月経不順　不妊症　更年期障害　食欲不振　抗ガン剤放射線治療時　肺気腫

構成成分

人参
脾気を補う
消化吸収を高め、気を補う。

白朮
脾気を補う
胃に停滞した水を取り除く

茯苓
胃に停滞した水を取り除く、脾を整え湿邪を除く。
心を養い精神安定、気を流す。

甘草
脾胃の働きを高める
諸薬の薬性を調和する

地黄
肝血を補う
血を中心に陰液を補う

当帰
肝血を補う
血の流れをよくし、補血の働きを助ける

芍薬
肝血を補う
血を補い、気血の流れを良くする

黄耆
脾気を補う（消化吸収を高め、気を補う）
体表を固める（汗腺をコントロールして汗を抑制する）

桂皮
陽気を補い気の産生を助ける
血行を改善し、体表を温め陽気の流れを良くする

五味子
肺と腎の機能を高め、汗、尿漏れ、内臓下垂、脱肛などを治し、人体を潤す。
精神安定、鎮咳去痰作用。肺の機能を高め、気の逆流を抑える

遠志
心血を養い、人体を滋養、精神安定
止咳化痰作用もある

陳皮
胃の気の流れをよくして消化を助ける
気の流れを調え胃の機能改善、膨満感改善。

併用方法

不眠がひどいとき
＋酸棗仁湯

　服用時の注意

１）服用続けていて　改善がない時は主治医に相談しましょう。

２）むくみや急な体重増加があった時は　服用を中止して　主治医に相談しましょう。

３）脱力感　四肢の痙攣など気づいたら　速めに主治医に相談致しましょう。

４）黄疸　だるさなどの肝機能障害があるときは主治医に相談しましょう。

５）妊娠している方は主治医に確認してから服用しましょう。

６）まれに地黄の副作用、食欲不振や下痢を起こす事がある
※検査値の血中AG値が増加する事があります。

病後の体力低下にお勧めの漢方

黄耆建中湯
体力低下と食欲不振があり、蛋白な味の薬を好む。腹力中程度以下。
寝汗や発疹などの皮膚症状や消化器症状がある。

十全大補湯
病後、術後、慢性疾患など気力、食欲が回復しない時に。貧血がある。腹力中程度で幅広く使用。
顔色、皮膚の色は不良。寝汗、微熱などの症状がある

補中益気湯
病気治療後も倦怠感が続く、慢性疾患術後など、気力、食欲が十分にもどらない時、腹力中程度。
浅田宗伯先生は小柴胡湯の虚した状態に適用と言っています。言語、目に力がない。咳、微熱、寝汗、動悸、不安などがある。

人参養栄湯　
十全大補湯であれこれ悩んでいる状態。認知症にも使える。腹力によらず幅広く。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　参考；漢方処方と方意

わたし

気や血を補うのは漢方の独特な治療です。
気や血は免疫や内分泌機構に関係すると考えられています。
即効性というより、比較的長期で服用して
改善していく漢方です。
温めた方がいいので、冷えに注意しましょう。
高齢者のフレイル予防に使われる事もあるようですね。
高齢になって体力が落ちてきた時には、いい薬ですね、