ママさん
今回の漢方 へんな名前だね。
今回の漢方は山梔子と黄柏、甘草でできているの。
山梔子からとった名前ね。
山梔子はクチナシの果実、水につけると黄色の色素が
でるので、お正月などの栗きんとんなどに使われて
いるわね。
熱邪をとって気や津液の流れをよくする働きがあります。
不眠や黄疸、吐血、下血、胸の不快を改善する生薬です。
どんな人にいいの?
体の中に熱を持っている人にお勧めです。
症状としては、皮膚の痒み、湿っていて炎症の
強い皮膚疾患に用いられわね。
熱感、口渇、目の充血、あまり吐気のない二日酔い
、黄疸に使われますね。
黄連解毒湯の加減方で、熱を冷まし、消炎する方剤
です。この処方は虚熱、慢性疾患や栄養失調などで
津液が減少して生じる熱証が虚熱です。
構成生薬
山梔子
気候の変化、蒸し暑さなどで湿熱の邪が三焦に入り、熱感を感じる。三焦の熱が体表に出ようとして痒みがおこる。水をコントロールする三焦の働きが悪くなってしまう。三焦のこもった湿熱を冷やすことで、皮膚の痒みや熱感や口渇を改善する。
黄柏
山梔子のように、三焦にこもった湿熱を冷やし、皮膚の痒みや熱感を改善する。また三焦の熱が胆肝にまでおよんで胆肝にこもった湿熱をとる働きもある。腹部の圧迫感や黄疸、目の充血などを改善する。目は肝と関係があるため、目の充血がおこる。
甘草
滋潤作用があり、山梔子、黄柏の湿をとる作用を調節。山梔子や黄柏の寒涼性から消化機能を守るなど生薬の働きを調和します
黄疸で使われる漢方
大柴胡湯
体力、腹力が中以上、上腹部が硬く張り、便秘がある。いろいろな原因の黄疸に使われる。便秘、悪心、食欲不振、肩こり、耳鳴り、息切れを伴なう事がある
茵陳蒿湯
古くから黄疸の治療薬として使われてきました。体力腹力 中以上。胸から上腹部にかけて膨満感と不快感
※梔子柏皮湯は便秘、お腹の張り、嘔吐はありません。
参考;漢方処方のトリセツ
今回の漢方はコタローエキス顆粒のみなので
あまり見かけないかもしれません。
山梔子が含まれているので、長期服用の時は
副作用に注意しましょう。
おせち料理に使われるクチナシの果実も
生薬として使われているのですね。
投稿者プロフィール
- 東京都在住。
薬剤師、健康管理士など
趣味;ヨガ、自然の中にいる事
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