遺伝子とは？

遺伝子の構造
１）細胞
細胞の中に遺伝子に関係するのは核で、遺伝子と言う情報を保管しています。
他には、蛋白合成に関係するリボゾーム、ゴルジ体、ごみ処理をするリソソーム、恒常性を保つ細胞膜、エネルギー産生に関わる細胞質、ミトコンドリアなどがあります。

２）DNA
核内にはDNAを含みます。DNAは塩基、糖、リン酸で作られるヌクレオチドという単位でつながり、二重らせん構造になっています。
塩基にはAアデニン、Tチミン、Gグアニン、Cシトシンの４種があり、AとT,GとCがペアになり結合し、塩基の並び順で遺伝子が決まります。塩基の組み合わせは全部で３０憶種類、細胞１個の中には２ｍのＤＮＡが入っていると言われています。

３）遺伝子
遺伝子はDNA上にある遺伝情報の書かれている部分を言います。DNA上に無数の塩基があり、蛋白質を合成する情報が書かれた部分を遺伝子という。DNAのうち、遺伝子は２％、残りは非遺伝子領域と言われています。

４）染色体
DNAとヒストンというたんぱく質が結合したものを染色体と言います。
DNAはヒストンという球状のたんぱく質に巻き付き、必要な長さを巻き付くと次のヒストンに巻き付きます。DNAがヒストンに巻き付いたものをヌクレオソームといい、それがあつまったものをクロマチン繊維といいます。クレマチン繊維が絡まって太いひも状になり、、さらにコイル状になり、このコイルまとまったものを染色体といいます。人は核内に２３組、４６本の染色体を持っています。

優性劣性について
親から受け継いだ特徴は同じに出てくるとは限らず、影響しやすいものと、あまり現れないものがあって、現れやすいものを優性遺伝、影響が弱いものを劣性遺伝と言っています。それぞれについてみていきましょう。

優性＞劣性
巻き毛＞直毛
二重＞一重　　（まぶた）
黒＞赤＞淡色　（髪の色）
広い＞狭い　　（鼻の形）
暑い＞薄い　　（唇）
できる＞できない　（えくぼ）
色黒＞色白　　（皮膚色）
ある＞ない　　（そばかす）