喉の傷み 腫れにお勧めの漢方 小柴胡加桔梗石膏

漢方薬
らら

ママさん
いま喉が痛い人がすごく増えているから
今回の漢方 いいんじゃない!

わたし

確かに
咽頭炎や扁桃周囲炎にお勧めの漢方なのよ。

くぅ

ママさん
詳しい症状や体質などを教えて。。

わたし

そうね。
喉 鼻 耳などの亜急性、慢性の炎症に使う漢方ね。

一般的に微熱があったり、食欲不振 悪心 口不快感
(口が苦い、舌に白い苔)があったりするの。
心窩部の圧迫感を感じる事も。

体力は中程度、気の滞りがある感じ。

くぅ

ママさん
なんとなくわかった。。

わたし

小柴胡加桔梗石膏は小柴胡湯に熱を冷ます石膏
排膿鎮咳去痰作用のある桔梗が加わった処方ね。
小柴胡湯の抗炎症作用を強化して、鎮咳去痰作用を
強くしたした処方ね。

体力が落ちているところ(風邪が長引いた‥等)に
風寒が侵入。経絡の流れが悪くなり、水の流れも悪くなり
肺を動かすエネルギーが上に行き。咳や呼吸器の炎症になる。

小柴胡加桔梗石膏は弱っている体力を胃の働きを高め気の生産を。
経絡の流れを良くして肺気の上昇を抑え、咳痰、呼吸器の炎症を
抑えていく漢方です。

小柴胡加桔梗石膏の応用疾患

咽頭炎 扁桃炎 扁桃周囲炎 耳下腺炎 顎下腺炎 頸部リンパ節炎 滲出性中耳炎 外耳炎
鼻炎 副鼻腔炎 花粉症 アレルギー性鼻炎 風邪症候群 インフルエンザ 気管支炎

構成生薬

柴胡
邪が体表奥の少陽系の経絡に入って、経絡の流れを阻害しているので、流れをよくする働き

半夏
胆、肝の発熱で上昇する胃の気をおさえ、悪心を抑える
肺気の上昇を抑え咳や痰を改善する働き

生姜
胃の働きを助け、脾を助ける
胆、肝の発熱で上昇する胃の気をおさえ、悪心を抑える

オウゴン
少陽系は胆を巡るので、胆の機能が低下し発熱。発熱した胆や肝、上半身の炎症を抑える働き

大棗
胃の働きを助け、脾を助ける働き

人参
脾の働きを高め、気の産生をたすけ抵抗力を強くして 邪の侵入をおさえる働き

甘草
脾の働きを高め、気の産生をたすけ抵抗力を強くして 邪の侵入をおさえる働き

桔梗
炎症による膿を取り、痰を除く働き

石膏
少陽系は水の流れに関する三焦に影響する、三焦(水の流れを司る)の不調で、肺気が上昇。胆の熱も上昇。それが呼吸の炎症をおこす。胆の熱の呼吸器の炎症を抑える働き

服用の注意

1)長く服用して改善がない時は 主治医に相談しましょう。

2)服用して、急な体重増加や浮腫み、脱力感、四肢痙攣などが気になったら、服用を中止して主治医に相談しましょう。

3)妊娠している方は主治医に相談してから服用しましょう。

扁桃炎にお勧めの漢方

扁桃炎(扁桃周囲炎)

葛根湯
発病したばかりの喉の傷みに。時に桔梗石膏も加味。
悪寒、発熱、頭痛、肩にこわばりがある事が多い。

桔梗湯
咽頭痛の強い時に。のどに含ませてから服薬しましょう。
発症後の時期を選ばず使えます。主に陰頭部の疼痛、腫脹、発赤に。微熱、咳、痰などを伴なう事もある。

小柴胡加桔梗石膏
単純な強い扁桃炎から、慢性の扁桃炎まで。少量ずつ冷服をしてみましょう。

慢性扁桃炎

荊芥連翹湯
何度も繰り返す扁桃炎に。青年期の解毒証体質に特にお勧め。腹力は中前後。
副鼻腔炎、外耳、内耳、扁桃、皮膚などの炎症、慢性化した方に用いられる。

柴胡清肝湯
肌の色は浅黒く、やせ型の方の慢性扁桃腺に。腹力 中程度。幼年期の解毒証にとくにお勧め。
上気道、皮膚、鼻腔などの慢性化した症例に用いられる。特に小児に。

                    参考;漢方処方のトリセツ

わたし

風邪 インフルエンザ コロナ‥等
体調を崩されている方が多いようです。

病院もとても混んでいますね。
それなのに、薬の供給がぜんぜん追いついていないのが
現実です。
具合が悪くて受診なさっているのに、薬を頂けるところを
探さないといけないのでは、本当に辛いと思います。

なにがそうさせているのか、国も早く対策をたててほしいと
思います。

ですから 風邪かなっと思った時に漢方を上手に使って
早めに治して下さい。

桔梗石膏[のどの痛み] | クラシエの漢方 かぜシリーズ
クラシエの漢方 かぜシリーズ 桔梗石膏(ききょうせっこう)の紹介ページ。のどに痰がからむ腫れ・痛みがあるときには桔梗石膏。

投稿者プロフィール

ゴールデンミーン
東京都在住。
薬剤師、健康管理士など

趣味;ヨガ、自然の中にいる事