口内炎 舌のあれ

漢方薬

皆様 ごきげんよう
今日は曇り時々雨の予報でしたが、秋晴れの気持ちの良い一日になりました。
夕方 夕日に照らされた富士山がきれいに見えました。

今日は口内炎ができやすい方の漢方について書かせて頂きます。

西洋薬では 口内炎はビタミン剤の内服に ステロイドの軟膏が処方されることが一般的です。
漢方では よく口内炎ができる場合、内臓に問題があるのではないかと考えられています。
それぞれについて考えていきましょう。

三黄瀉心湯 

症状;舌の先が荒れて痛み、舌の表面に炎症がある。焦燥感、不眠、動悸、
   便秘の症状がある
原因;心理的な悩みがあり、心が興奮し、心火が舌にまでおよんで炎症を起
   こす
治法;熱を冷ます

加味逍遙散 竜胆瀉肝湯


症状;口内炎がよくできる。いらいらして怒りっぽい。口渇、目の充血、
   肋骨の下の痛みがある。
原因;精神的ストレスで熱が発生し、熱が口の中に炎症をおこす。
治法;神経系の熱を冷まし、口や頭部の充血をとる。

瀉黄湯


症状;口内炎ができやすく、口渇がひどく、口臭がひどい。
   空腹感も強い。
原因;小腸に熱がたまり、口の中に炎症を起こす。
治法;こもった熱を発散し、熱を冷ます。

半夏瀉心湯


症状;口内炎の症状がある。みぞおちのつかえ、食欲不振などがあるときも
原因;胃に熱がある
治法;胃腸の働きを改善していく

黄連湯


症状;口内炎ができやすく、胃の調子が悪く、食欲がない。
原因;腹部の冷えがある。
治法;お腹を温め、胃腸の調子を整える。

いんちんこう湯


症状;比較的体力のある人で口内炎ができやすい。だるさ、黄疸、蕁麻疹
   などがある。
原因;炎症による熱があり、浮腫みなどがある。
治法;身体を冷やし、湿をとる。

参苓白朮湯


症状;口内炎がくりかえし、疲れやすく、食欲不振、胃もたれ、下痢がある
原因;胃腸の働きが悪く、腸に水分がたまり、炎症がおきてしまう。
治法;胃腸の働きをよくして、水分をとる。

補中益気湯


症状;繰り返す口内炎、顔色が悪く、息切れがあり、精神的疲労、疲れやす
   く、手足のだるさ、食欲不振がある。
原因;胃腸の働きが低下して、エネルギーが不足して、体内の熱を発散でき
   ず、熱の原因となる。
治法;胃腸を強化してエネルギーを補給する。

補中益気湯


症状;口の中にただれができ、焼けるような痛みがある。口渇、口臭がある
原因;辛いもの、油っぽいものを食べ過ぎ、飲酒で胃に熱が発生。
治法;胃の熱を冷ます

附子理中湯   八味地黄丸


症状;なかなか治らない口内炎、寒がり、手足の冷え、疲れやすい、食欲
   不振、軟便。
原因;慢性の病気や老化などの原因で 八味地黄丸 体内の熱エネルギーが不足し、全身の
   冷えがある。内臓の冷えがあり、虚熱が口内炎を起こす。
治法;熱エネルギーを増やし、身体を温める。
      下痢がある    附子理中湯
      手足のだるさ、耳鳴りなどがある   八味地黄丸

滋陰降火湯   天王補心丹

症状;くりかえす口内炎、めまい、顔や手足のほてり、口渇、腰のだるさ
   不眠、寝汗がある。
原因;内臓の乾燥によって熱があり、口の中を熱する。
治法;内臓をうるおし、口の熱を冷ます。
          滋陰降火湯
      不眠、動悸がひどい  天王補心丹

同じ口内炎でも、原因はさまざまです。原因から治していくのが、漢方薬
ですね。

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