
今日は台風みたいな大雨だね。
家の中でもったり過ごしたいね。

くうさん
その気持ちすごーくわかる!
でも ママさんはべっ甲工芸を
習いに行ったらしいよ。
皆様 ごきげんよう
昨晩 大きな地震があったかと思ったら、今日は春の嵐!
自然の偉大さを感じずにはいられません。
今週は皮膚に関して 記事を書かせて頂きます。
薬膳で考えるアトピー性皮膚炎とはどのようなものでしょうか?
アトピー性皮膚炎は良くなったり悪くなったりを繰り返す、痒みのある湿疹を指します。
多くは遺伝的な要素があり、そこに体質的なもの、邪気の影響をうけやすくなって症状がでてきます。
原因も様々です。
先天的には腎、症状に応じて心、肺、肝、脾が関係してきます。
まだはっきりした治療法は確立していません。
処方された薬を使い、衣食住に注意し、症状を軽減していくことが大切です。
4つの症状別に考えてみましょう。
熱毒によるアトピー性皮膚炎
重症で熱の症状が重いもの。
症状;急性の紅斑、水疱、びらん、黄色いかさぶた。
痛痒く、皮膚全体が赤く熱っぽい。
口の渇きがあり、尿は少ない。
治法;身体にたまった熱毒を冷まし解毒する 清熱解毒
膿胞、黄色いかさぶたの膿を出し、痒みをとる 排膿止痒
あすすめの食材;
清熱解毒
ハト麦 豆腐 枝豆 きゅうり 小豆 レタス 冬瓜 いちじく
ごぼう 柿 しじみ 金針菜 菊花 緑茶
排膿止痒
緑豆 小豆 ハト麦 西瓜 くちなし ききょう どくだみ
血虚によるアトピー性皮膚炎
体質が弱いため。気血両虚のため陰虚がすすみ、皮膚が滋養されない。
血虚で皮膚を滋養できず、乾燥を引き起こす血虚内燥です。
多くのアトピーでみられます。
症状;皮膚は厚く、乾燥している。
痒みがひどい。
顔や唇の血色が悪い。
月経周期が長く、量は少ない。
治法;皮膚を滋養する血の不足によるもの。
血を補い、乾燥を潤す 養血潤燥
風邪と痒みをとる きょ風止痒
※胃腸の調子を整え、火を通したもの、油は摂り過ぎないように。
お勧め食材
養血;ぶどう 梨 黒きくらげ 棗 ほうれん草 竜眼 黒豆 黒ゴマ
滋陰(潤す);白きくらげ クコの実 松の実 あんず 麦門冬 天門冬
きょ風;黒豆
湿熱によるアトピー性皮膚炎
先天的に脾胃が弱く、食事の不摂生、甘い物や冷たいものをよくとる、辛い物やお酒、刺激物、脂っこいものの摂り過ぎなどの原因で脾の働きが低下して、湿が溜まりやすくなります。
湿がたまると、熱が生じ湿熱となります。
皮膚に溜まった熱が湿疹となるのです。
症状;身体に紅斑ができ、皮膚が部分的に厚くなる。
肘、膝の内側にかさぶたができる。
胃もたれしやすく、下痢になりやすい。
おりもの、痒みがおこる。
治法;身体の熱を下げ、赤みをとる 清熱瀉火
溜った湿をとり、痒みを止める 利湿止痒
※胃腸の調子を整える事が大切。腹八分目、生ものは食べないように、
水分摂取もほどほどに。
お勧め食材
清熱 セロリ 冬瓜 柿 西瓜 梨 緑豆 菊花 緑茶
清熱利湿 セロリ しじみ かに アルファルファ ハト麦 くちなし
金針菜
血熱風熱によるアトピー性皮膚炎
血熱とは、血が熱を持った状態をいいます。
強いストレスからのもの、水分が足りない場合があります。
辛い物の食べ過ぎ、ウイルスによる場合などもあります。
症状;慢性の紅斑 湿潤性の湿疹。
みみずばれのようになり、痒みがある。
口の渇きがあり、尿は濃い。
便秘気味。
いらいらして、不眠もある。
目の充血がある。
治法;身体にある熱をとり、血をさらさらにする 清熱涼血
風邪と痒みをとる きょ風止痒
おすすめの食材
清熱 セロリ 冬瓜 柿 西瓜 梨 緑豆 緑茶 菊花
清熱涼血 なす 蓮根 黒きくらげ アルファルファ くちなし ウコン
黒きくらげ 金針菜 サフラン
きょ風止痒 はっか
特にお勧めの食品
くちなし
赤く痒いタイプの方に。
科名;アカネ科
使用部位;果実
生薬名;山梔子
薬効;鎮静作用、 抗菌作用、 皮膚の痒みや炎症に効果がある。
使い方;ご飯を炊くときに加える。玄米、ハト麦も一緒に。
きくらげ
黒きくらげは血を補い、血行を良くする。
白きくらげは皮膚を潤し、肌荒れを防ぐ。
使い方;水でもどして スープや煮物、炒め物に使う。

アトピー性皮膚炎について書かせていただきましたが、
薬膳は同じ原因であれば、アトピー性皮膚炎でなくても
同じような食品や生活の注意でOK!
皮膚のトラブルに悩んでいる方は参考にしてください。
強風大雨、気を付けてお過ごし下さい。