くうさん
ハーブにも
花言葉があるの知ってた?
知らなかった。
ハーブも花言葉があるの。。
小さな白い花をつけるカモミール
その花言葉
清楚
逆境に耐える
あなたを癒す だって
前回書かせて頂いたストレスと神経伝達物質、それぞれについて詳しくお話ししていきましょう。
神経伝達物質 ドーパミン
ノルアドレナリン
セロトニン
GABA
βエンドルフィン
皆様 緊急事態宣言延長が決まった今、いろいろ計画変更していらっしゃる方も多いのではないでしょうか?
飲食店をしている方は、本当に大変な一年だったのではないかと思っています。もう 頑張って下さいとも言えない気持ちです。
ドーパミン
ドーパミンは快楽物質といわれ、快感や幸福を感じるとき分泌されるホルモンです。
また 新しいことを始める前にわくわくするのも、ドーパミンの分泌によるものです。
ある行動をしてドーパミンがでると、脳はそれを学習し、またその行為をしたくなるという、ドーパミンは脳にとってこの上ない快楽をもたらす報酬なのです。
それで、欲求を満たし目標を達成することの積み重ねで大きな意欲が生まれ、成長していくことができるのです。
ドーパミンの過剰
ドーパミンの快楽を求め、仕事や勉強に効果がでればいいのですが、
パチンコや買い物、ゲームなどの依存を起こしてしまうこともあります。
アルコールをとると、ドーパミンの放出を抑える神経伝達物質の分泌が低下し、ドーパミン濃度が高くなります。
覚せい剤は構造がドーパミンに似ているため受容体に結合し、そのまま留まり信号を伝え続け、異常な快楽を感じるようになるのです。
また ドーパミントランスポーター(放出したドーパミンを再取り込みする所)にふたをして、放出したドーパミンの再取り込みを阻害しドーパミンの濃度を高くして興奮や快楽を感じるようになるのです。
さらに過剰になると、幻覚、妄想が起こり統合失調症のような症状がでてきます。
ドーパミンの不足
脳幹のあるドーパミンを分泌する神経核の黒質が変形し死滅し、ドーパミンの放出が減少してしまうために起る症状がパーキンソン病です。
そのため、運動機能障害、手足の震え、顔の症状が固くなるなどの症状がでてきます。
パーキンソンでは、ドーパミンを直接とっても血液脳関門に遮断されてしまうので、前駆物質を服用し、脳内でドーパミンとなり、補っていきます。
ノルアドレナリン
ノルアドレナリンは興奮性の神経伝達物質です。副腎髄質から分泌されます。興奮、恐怖、不安、集中力などと関係します。
ノルアドレナリンが分泌されるのは
痛み、痒み。寒暖差などの外因や人間関係などの内因があります。
戦うべきか、逃げるべきかといった緊急事態の時に働きます。
パニック障害
不安障害といえばパニック障害、ノルアドレナリンが異常に興奮しすぎるとパニック障害を起こすことがあります。
セロトニン、GABAが弱くなることの原因の一つですが。。
ノルアドレナリンの分泌が高まると、動悸、血圧上昇、集中力アップします
パニックの症状
1)発作;パニック発作は原因やきっかけなく、いつどこでもおこるもので
す。突然の動悸、胸苦しさ、めまいなど強い不安におそわれるの
です。
ただし 10分程度でおちつくのがほとんどです。
2)予期不安;パニック発作を繰り返すと、発作のないときでも発作をおそ
れるようになります。
3)広場恐怖;パニック発作が起きた時、助けが得られない場所や状況を恐
れるようになります。
一人の外出や人込みが怖くなってしまいます。
こうしたことが、パニック障害のQOLの低下をおこしていま
す。
ノルアドレナリンの過剰分泌によるパニック障害の治療はうつ病や抗不安薬を使います。
継続的なストレスはノルアドレナリンの放出が続き、減少してしまうため、
うつ病や不安障害、自律神経失調症などを発生すると言われています。
アセチルコリン
アセチルコリンは、最初に発見された興奮性神経伝達物質です。
学習、記憶、覚醒などに関係しています。
喫煙とアセチルコリン
たばこがやめられなくなるのは、たばこに含まれるニコチンです。
ニコチンはアセチルコリンと似ていて脳は間違ってアセチルコリン受容体にニコチンを結合させてしまいます。
アセチルコリンはすぐ分解されるのですが、ニコチンには分解が時間がかかり、強い刺激がありドーパミンの放出を促します。
ドーパミンが出ると、セロトニンが多量に放出されリラックス、快感をかんじるのです。
ただし 長く続けていると神経伝達物質自体の働きが鈍くなり、ニコチンをとらないと、イライラするようになります。
アルツハイマーとアセチルコリン
アルツハイマー認知症は脳の神経細胞が減少し、脳が委縮して発病するものです。
アミロイドβという異常蛋白が蓄積した脳の表面には老人班と言われるしみができます。またアミロイドβが蓄積することでアセチルコリンを分泌する神経細胞を集中的に死滅させるのです。
アセチルコリンが減らないようにすれば、アルツハイマーの症状を抑えることができるのです。ドネペジルという薬があります。
セロトニン
セロトニンは不安感を和らげ精神を安定させる作用があります。
不足すると、イライラ、落ち着きがなく、攻撃的、衝動的になります。
睡眠、覚醒、食欲に関係します。
ストレスがかかるとセロトニン神経系の情報伝達がおち、セロトニンが減少するのです。
うつ病
セロトニンの放出量が低下して十分な情報伝達ができなくなり、うつ病になってしまうのです。
うつ病に使う薬
1)SSRI;選択的セロトニン再取り込み阻害剤
セロトニンの再取り込みを防ぎシナプス間隙のセロトニン濃度
を高めることができます。
吐き気、眠気、セロトニン症候群などの副作用があります。
2)SNRI;セロトニン ノルアドレナリン再取り込み阻害剤
セロトニン、ノルアドレナリンの再吸収を阻害して両方の濃度を
高める事ができます。
3)NASSA;ノルアドレナリン作動性特異的セロトニン作動性抗鬱薬
セロトニンとノルアドレナリンの分泌を促す作用の薬です。
睡眠障害
私達の身体は朝起きて太陽の光を浴びて、脳の視床下部にある視交叉上核に光の刺激が届き、体内時計がリセットされます。そしてセロトニンの分泌が高まります。
このセロトニンをもとの夜になると松果体からメラトニンが作られ睡眠を促していくのです。
セロトニンが不足すると眠れなくなってしまいます。
セロトニンをつくるのが必須アミノ酸のトリプトファンです。
しっかり たんぱく質を含むものを頂きましょう。
GABA
GABAは抑制性の神経伝達物質です。グルタミン酸から作られます。
神経の興奮、緊張、不安を鎮める作用があるため、不安症、睡眠障害、
うつ、統合失調症などに関係すると考えます。
抗不安薬
抗不安剤はベンゾジアゼピン系の抗不安剤で、ベンゾジアゼピンはGABAの受容体に結合することで、GABAのような抑制性の作用を示し、神経の興奮、不安を緩和します。
ではGABAをふやすにはどうしたらいいでしょうか?
GABAはグルタミン酸が原料なのでグルタミン酸と補酵素ビタミンB6を摂りましょう。
●発芽玄米、トマト、魚介、乳製品、発酵食品、乳酸菌、キノコ、昆布
●赤み魚、肉、豆、果物
バランスの良い食事をとりましょう。
βーエンドルフィン
βーエンドルフィンは脳内麻薬と言われる神経伝達物質です。
主に痛み、ストレスを感じた時に脳下垂体から分泌されます。
多幸感と鎮痛作用をもたらします。
ではどうしたらエンドルフィンがでるのでしょう。
適度なストレスを受けると、脳内で分泌されるβエンドルフィン、副腎皮質ホルモンに集中力や注意力を高めることができます。
また 笑いの感情はβーエンドルフィンやドーパミンを放出させ、多幸感を生み出します。笑顔を取り入れ、脳内麻薬と言われるβーエンドルフィンを
味方につけましょう。
ストレスを診断してみましょう。
神経伝達物質はいろいろありますね。
自分の心の状態をよく観察しながら
食べる物や笑顔を忘れずに過ごしましょう。
ストレスのない生活をGABAで
投稿者プロフィール
- 東京都在住。
薬剤師、健康管理士など
趣味;ヨガ、自然の中にいる事
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