
くうさん
くうさんはよく眠れている?

私はいつもよく眠れているよ。
犬や猫はよく眠れるよね!
皆様 ごきげんよう。
患者さまの中には、眠れないのに、睡眠導入剤の服用を躊躇なさる方が多くいらっしゃいます。副作用をとても心配しているように感じます。睡眠不足は体調に影響します。そんな時、ハーブを試してみましょう。漢方を使って眠剤を半分にできた方もいらっしゃいますよ。
快眠とは
●寝つきがいい
●途中で目が覚めない
●朝すっかり目が覚めない
●日中、快適に過ごせる
不眠の原因
1)環境からの不眠
●環境性不眠;騒音、気温、湿度、明るさなどの環境によっておこる不眠
静かで照明、温度、湿度、自分にあった枕や寝具を整える
●睡眠リズム障害;時差症候群、交代勤務睡眠障害、睡眠相後退全身症候
群をいいます。
グローバル化、インターネットの普及で1日の生活リズ
ムがくるってしまいがちです。
●老人性不眠;年齢を重ねると睡眠が浅く短くなったり、1日に何回も
寝てしまう多相性睡眠があります。
2)精神的な原因
●ストレスによる不眠;私達がよく経験する不眠です。
心理的対策と鎮静作用のあるハーブを使いましょう。
●神経症不眠;緊張しやすいため、発汗や血圧上昇があり、気にしてしま
うための不眠。
●精神疾患の不眠;気分障害、双極性障害、神経症障害、統合失調症
認知症などの精神疾患によるもの。
3)身体疾患による睡眠障害
●内科疾患;高血圧、糖尿病、心疾患などの生活習慣病による不眠。
●神経疾患;パーキンソン病、レストレスレッグス症候群など脳神経の
障害がおこす不眠。
●整形外科疾患;腰痛、神経痛の痛みによるもの。
●皮膚科疾患;アトピーなどの痒みによるもの。
●泌尿器科疾患;夜間頻尿によるもの。
4)薬物による不眠
アルコールや薬物使用(覚醒作用のあるもの)やカフェインなどによる
不眠
5)睡眠時無呼吸症候群
睡眠中、何回も呼吸が止まってしまい、しっかりと睡眠がとれない状態。
夜のいびきがひどく、昼間の眠気がひどい。
不眠のタイプ
1)入眠障害
寝つきが悪い。。
神経症的な方に多く、鎮静緩和作用のあるハーブを使いましょう。
2)中途覚醒
途中で目が覚めてしまうというタイプ。
一度目が覚めてしまうと眠れないと辛いが、少したつとまた眠れる場合
は、それほど気にしないことも大事な考え方です。
3)早朝覚醒
老人はよくおきます。
老人でなくて、「早朝に目が覚めてしまう場合は、気分障害の可能性が
あります。
ハーブは鎮静緩和のものと抗鬱作用のあるセントジョンズワートを併用
しましょう。
4)熟眠障害
眠りが浅いタイプのもの。
時間は寝ても、寝た気がしない場合です。
神経症的傾向とうつ傾向が関係している事があります。
鎮静緩和作用と抗鬱作用のあるものを合わせましょう。
よい睡眠のために
●自然に即した生活をする
●起きる時間を一定にする
●午前中に太陽にあたる
●日中は活動的に過ごす
●夜はリラックスして過ごす
睡眠は十人十色、眠らなくてはいけないと思うと辛くなります。
体の声をきき、寝る事を心地よいものにしましょう!
不眠で使うハーブ
1)生活の乱れのある時
目覚めが悪い、寝付けない、昼間が眠い。
まず 生活のリズムを整えていきましょう。
自律神経のバランスを整えましょう。
そのためには、毎朝 同じ時間に起きるようにしましょう。
●ラベンダー、ネロリ
ティッシュペーパーに精油を1滴たらし、枕の下にいれて眠りましょう
●セントジョンズワート2+パッションフラワー1
お休み前にぬるめのハーブティーを頂きましょう。
2)悲しみがつらい時(気持ちが落ち込み、閉ざされている
とき)
●柑橘系、ローズ、ネロリ、クラリセージ、ローマンカモミールなど
精油をバスに3-5滴たらしてアロマバスにする。
●セントジョンズワート、ジャスミン、リンデン
ハーブティーとして
3)冷え性で眠れない
人は眠りにつく時、末端から熱をだして深部体温を下げ眠りにつく。
冷えがあると手足が温まらず、寝つきにくくなる。
●ジュニパー、ジンジャー マジョラム
バスに3-5滴いれて温まる。
●42-45℃のお湯に精油を2-3滴入れて足湯をする。
●ジュニパー ジンジャー マジョラム
洗面器に熱湯と精油1滴を入れて、タオルを浸ししぼって
お腹の温シップをする。
お腹を温めて全身への血流を促します。
●エルダーフラワー ジャーマンカモミール
発汗を促すハーブティーで。
4)目が疲れている
現在、PC,TV、携帯電話などから発する光に含まれるブルーライトがメ
ラトニン(眠れに誘うホルモン)を抑制されると言われています。
●ローマンカモミール ラベンダー
洗面器にお湯をはり、精油を1滴たらし、タオルにしたし、目に温シッ
プしましょう。
目の疲れは首の痛みや肩こりにつながります。
体の緊張は睡眠の質を下げます。
●クランベリー ハイビスカス
目を癒すハーブティーを頂きましょう。
5)ストレスがひどい時
ストレスで交感神経が興奮し、心身ともに緊張して寝付きが悪くなりま
す。
お休み30分前にはリラックスタイムをつくりましょう。
●リンデン1+ジャーマンカモミール1
リラックスに誘います。
●心地いいと思うハーブ
40℃に温めたお風呂にリラックスできる精油を3-5滴いれて入浴
しましょう。
●ユーカリ ラベンダー サンダルウッド
洗面器に42-45℃のお湯をはり、精油1-3滴をいれて両手、両膝を
浸しましょう。
●ラベンダー ローズ ローマンカモミール レモンバーム
ベースオイル10mlに精油1,2滴まぜ、オイルで首、手、足,腹部
をゆっくりトリートメントしましょう。
6)寝すぎるとき
いくら寝ても眠い時、昼夜のメリハリがなくなっているときです。
心身ともにメリハリがなく、便秘、過食も引き起こしているのでは。
二度寝はやめましょう。
●無水エタノール5ml 精油(ローズマリー3,レモン5,ペパーミン
ト2)をいれ、精製水45ml
目覚めすっきりスプレー。朝 目覚めたら1スプレーしましょう。
肌につかないように。体内時計をリセットしましょう。
●ジュニパー グレープフルーツ
足湯に2-3滴いれましょう。
参考MEDIKAL HERB

心地の良い香りで
心地の良い睡眠を
とりましょう!