ララさん
お彼岸の季節だね。。
お彼岸って何?
クウさんはのんびりしているね!
お彼岸は春分と秋分の季節にあるんだよ。
お彼岸って本当は悟りの世界、彼岸へ渡るための
修行期間。
今はお墓参りしたり、おはぎを頂く習慣があるんだよ。
だから 昨日 おはぎ頂いたじゃない。。
皆様 ごきげんよう。秋のお彼岸の季節になりました。クウさんやララはおはぎの話しばかりです。皆様はお墓参りにいらしているのではないかと思います。日本には四季があり、その時々の季節の行事があります。面倒くさいとずっと思っていましたが、年齢を重ねるとそんな一つ一つが大切な事に思えてきます。亡くなった方を思い出す時間も、とてもいい時間です。
今日は便秘がある方に薬膳の知識をお伝えさせて頂きたいと思います。
便秘
便秘とは排便が順調に行われないため、便が大腸に長時間留まることを言います。排便時間が長く、排便がスムーズではなかったり、排便の間隔が長い症状をいいます。すぐ効く便秘薬によって解決しますが、習慣になりやすいので辛いですね。
薬膳で考える便秘の原因
〇虚証による便秘
〇気滞による便秘
〇熱による便秘
〇冷えによる便秘
一般的な便秘の種類
〇機能性便秘
〇器質性便秘
機能性便秘
腸の機能が低下するのが原因です。食養生で改善が期待できます。
1)弛緩性便秘
大腸の力がなくなって排便する力が弱く、便秘になる状態です。冷たいものを飲みすぎたり食べ過ぎてお腹が冷えたり、疲れや不養生などで脾胃の低下が起こります。気虚や冷えが原因の便秘です。
2)緊張性便秘
ストレスが原因で自律神経が不調を起こし、腸が上手に動かず、便が固くなってすっきり排便できなかったり、お腹が張ったり、イライラしたりします。気の滞りが原因ですので、気を流し、腸の動きをよくしていきましょう。
器質性便秘とは
身体の疾患が原因で起こるものなので、病院でしっかり治療しましょう。
便秘と薬膳
虚証による便秘
疲労、病後や多汗、多尿、産後、出血などが原因で気と血が不足して大腸の動きが悪くなるのが原因です。
症状
排便時に力が入らない、排便後疲れる、排便時汗が出たり、息切れがする。
顔色は血色がよくなく白っぽい。
疲れやすい。
めまい、動悸がおこりやすい。
治法
気虚が原因で腸の力が低下する場合は、気を補い便の通りを良くします(補気)。血虚で腸の津液不足が原因の場合は血や水を補い(滋陰養血)、腸を潤します(潤腸)。
お勧め食材
補気
米 大豆 かぼちゃ 竜眼 かつお さば 牛肉 豚肉 うずらの卵
滋陰養血
黒ゴマ 棗 梨 ほうれん草 黒きくらげ 牡蠣 豚肉 鶏卵 牛乳
潤腸
黒ゴマ 杏仁 いちじく 梨 松の実 決明子 くるみ 杏仁 蜂蜜
気滞による便秘
ストレス、運動不足などが原因で大腸の動きが低下した状態です。気の巡りが悪いのが原因です。
症状
便意があるのに、排便できない、排便後すっきりしない。
おならやゲップがよくでる。
ストレスが多い生活、運動不足。
食欲不振、脇腹の張り、痛みがある。
治法
肝気を巡らせ滞りをとる(疏肝解鬱)、気を巡らす(理気通便)。
お勧め食材
しいたけ ミカン 韮 シソ 山査子 陳皮 マイカイカ フェンネル 八角
冷えによる便秘
身体を温める機能が低下して、大腸の便を伝導する力が低下して起こったものです。冷え、病後、虚弱体質などにみられます。
症状
便の排出がしにくい。
顔が白っぽい。
尿が多く、透明。
手足の冷え、だるさ、お腹の冷えがある。
温かいものを好む。
治法
温めて補う(温補腎陽)。
お勧め食材
えび にら くるみ 栗 よもぎ 羊肉 フェンネル
熱による便秘
お酒や辛い物を摂り過ぎて胃腸に熱をもった状態で、熱で水分が乾燥しておこる便秘です。
症状
便が固く 排便しにくい。
尿は黄色で顔が熱っぽい。
腹部膨満感。
口臭、口内炎、口の渇きがある。
治法
熱を下げ、腸を潤す(清熱潤腸通便)
お勧めの食材
清熱
梨 緑茶 セロリ にがうり バナナ いちじく 羅漢果
潤腸
松の実 杏仁 人参 黒ゴマ 蜂蜜 黒ゴマ 当帰 決明子
弛緩性便秘にお勧めの玄米粥
玄米は食物繊維を多く含み、ビタミンB,Eも豊かです。ダイエット効果も期待できます。さつまいもも季節のお野菜です。
材料
玄米 1cup
さつま芋 半本
水 5cup
塩 黒ゴマ 少々
作り方
炊飯器のお粥で、さつまいもと玄米を炊く。仕上がりに塩、黒ゴマを少々ふって頂きましょう。
参考:東洋医学で食養生
今日は便秘について書かせて頂きました。
本格的に秋になってまいりました。
空気が乾燥する季節、私達の身体も潤いが減り、
呼吸器の疾患や肌の乾燥が起こりやすくなります。
肌や肺に潤いを与え、体の乾燥を防ぐ食品を頂きましょう。
さんま 梨 ブドウ 蓮根 白きくらげ 豆乳 ミカン 豆腐
肺を潤し、津液を増やす温熱や寒涼の偏った食品は避けましょう。
辛い物、お酒、コーヒーなどは控えましょう。
酸っぱい物、甘いものは潤いを与えるので、頂きましょう。
投稿者プロフィール
- 東京都在住。
薬剤師、健康管理士など
趣味;ヨガ、自然の中にいる事
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