皆様は血圧が高いと言われていませんか?
血圧は体質的なものと、諦めていませんか?
実は、高血圧にも いろいろな原因があるのです。
私達の身体には、血管が張り巡らされていて、血液が栄養や酸素を全身に届けているのです。なにかの原因で、血液が届くのが少なくなると、血圧を上げて、血液が届くようにするのです。
おもな原因には、身体のどこかで酸素不足になり、自己防衛のため、血圧が上がる場合と、血圧を上げるしくみのどこかがうまくいっていない場合です。血圧を上げるしくみの主なものは、心臓の拍動、塩分の摂りすぎで血液量が増加したり、血管壁の伸縮に問題があったり、腎臓の防衛反応など 多くのしくみがあります。
漢方では、高血圧の原因を見つけて治療していくのです。
竹筎温胆湯と黄連解毒湯 半夏白朮天麻湯
油っぽい食べ物や甘いもの、酒の摂りすぎで胃腸の働きが乱れて、痰(広い意味で漢方で使われる)が生じ、神経系を障害して 血圧が上がる場合
竹筎温胆湯と黄連解毒湯 半夏白朮天麻湯
六味丸に釣藤散や七物降下湯
全身が水分不足になり、血液、脳、神経などの水分が不足して、水分を摂っても身体にとどまらない時、興奮状態となり、血圧が上がる場合
六味丸に釣藤散や七物降下湯
八味地黄丸、牛車腎気丸に桂枝加竜骨牡蛎湯
動悸、息切れ、めまい、かすみ目、冷え、夜間頻尿などがあり、老化に伴う代謝の低下を補うために、神経が興奮して、血圧が上がる場合
八味地黄丸、牛車腎気丸に桂枝加竜骨牡蛎湯
足のむくみ、夜間多尿の場合
牛車腎気丸に防己黄耆湯
補中益気湯
顔色が悪い、食欲低下、精神疲労、動悸、息切れ、めまい、不眠などがある場合は、体力気力が不足して、十分な栄養が渡らず、血圧を上げて、血液の供給を増加するために血圧が上がる場合
補中益気湯
心理的に問題がある場合
帰脾湯に桂枝加竜骨牡蛎湯
二仙湯に逍遙散
更年期の女性で、高脂血症もあり、のぼせ、ほてり、いらいら、めまい、耳鳴り、口渇、、動悸、不眠などがある女性ホルモンの低下により自律神経の乱れによる高血圧の場合
二仙湯に逍遙散
手足の冷えがあれば
当帰芍薬散
高血圧の場合、初めから漢方で治すのではなく、西洋医学の降圧剤を服用しつつ、漢方も併用し、血圧が落ち着いてきたら、徐々に降圧剤を減らしていくようにするといいと思います。焦らず 少しずつ改善していきましょう。