ストレスについて  2

その他

今日ははっきりしないお天気の一日でした。
学生さんは卒業、働いている方は転勤の季節ですね。
今年は引っ越しなどには良い年のようです。

今日は、ストレスがどのような時に起りやすいのか、ストレスが脳の中でどのように伝わっていくのかお伝えしていきたいと思います。

昼と夜のストレスの違い

私達の体内時計とストレスには関係があるのでしょうか?
私達には体内時計があって身体の生体リズムを調節しています。
この体内時計の乱れがストレスホルモンに大きく影響しているのです。
私達の身体は、ストレスを受けるとそれに適応しようとして、内分泌系では副腎皮質からストレスホルモンであるコルチゾールを分泌、自律神経系からは副腎髄質からアドレナリンなどが分泌されます。
このコルチゾールは、体内時計のコントロールを受ける代表的なホルモンです。
朝にコルチゾールの分泌は高く、夜間に低くなります。
そのために朝から昼にストレスを受けると、内分泌系と自律神経系からストレスホルモンが分泌されるのに、夜中は自律神経系からの反応のみになります。
そのため 多くの人は夜間にストレスに弱くなります。
強いストレスがかかることは、朝に行うなど体内時計の事を考えながら生活することも必要ですね。

男女でストレスは違う?


ストレスの感じ方は個人差があると思いますが、男女の違いはあるのでしょうか?
アンケートでは、男性より女性の方が、ストレスを多く感じているようです。
女性は職場の人間関係、近所付き合い、親戚関係など付き合いが広く、家事や育児、美容、家族のケアなど負担が多いようです。
また 年齢的には、30-50歳代の方が結婚、出産、仕事などのライフスレージによるものでしょう。

ストレスと関わる脳の働き


偏桃体
快不快や喜怒哀楽などの情動を司るところです。
ここは動物の本能的な行動や感情に関わっています。

前頭葉
快不快や喜怒哀楽などの情動からくる感情をコントロールしたり、理性的な判断や思考を行うのが前頭葉です。感情的になってしまった時、冷静さをとりもどすのが前頭葉の働きです。

大脳皮質
ストレスを一番始めに感じるところです。脳の一番外側にあって、思考や判断などの知性に関する事をコントロールしています。

視床下部
脳の一番中心の脳幹にあり、生命維持に必要な血圧、体温、消化吸収などの働きに関する自律神経系と、内分泌系の働きを支配するところです。

ストレス反応について

ストレスを感じる

大脳皮質

偏桃体

視床下部→自律神経系→視床下部→交感神経→副腎髄質(アドレナリン
                         ノルアドレナリン

内分泌系

脳下垂体(副腎皮質刺激ホルモン)

副腎皮質(コルチゾール

アドレナリン、ノルアドレナリン
アドレナリンは心臓に作用し、心拍数を上げたり、血糖値を上げる、代謝を亢進する働きをします。
ノルアドレナリンは末梢血管を収縮させ血圧を上昇させるように働きます。

コルチゾール
ストレスに対抗し、糖代謝、たんぱく代謝、脂質代謝、抗炎症作用などに働きます。

ストレスにさらされてどのように反応していくのか見てきました。
過度なストレスが加わったり、長期間のストレスでは内分泌系や自律神経系のホルモンの過剰分泌が起こり、心身ともに問題がおこってくるのです。

夜間はストレスに弱い❕
私は、夜悩み事を考えると、深刻に考えてしまう事が多いので、
最近は、悩み事があるときは、明日の朝考えようと気持ちを切り替えるようにしています。
朝考えると、意外と気持ちが整理できる事が多いです。
夜考えると眠れなくなりますしね。
是非 ストレスに感じる事は、次の日の朝考えるようにしてみて下さい

投稿者プロフィール

ゴールデンミーン
東京都在住。
薬剤師、健康管理士など

趣味;ヨガ、自然の中にいる事
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