肩立ちのポーズ　SALAMBA SARVANGASANA

肩で体全体を支える逆転のポーズ！
人体という小宇宙を逆転させ、老化の運命を食い止めるポーズです。サルヴ
ァは全て、アンガは四肢の意味です。このポーズは身体全体に大きな影響を
与えるポーズです。月と太陽を逆転させ不老不死の効能を得るという目的の
ポーズです。肩立ちのポーズと鋤のポーズはセットで行うと肩立ちのポーズ
で頸椎をよく伸ばしてからだと鋤のポーズがとりやすくなります。

動き
１）屍のポーズで横たわる。仰向けに寝て、手のひらは上にむけ体から少し
　　離し、体はリラックスさせる。

２）両足をそろえてゆっくり足の先を頭の先へもっていくように床から離し
　　ていく。手は腰を支え足を天にむける。

３）つま先をさらに伸ばし肩で立つポーズに。両手で背中の上を抑えながら
　　つま先を背中から一直線に天にむかって伸ばします。３呼吸KEEP!

４）屍のポーズにもどる。膝をまげてゆっくりと背骨を一つ一つ床に下ろし
　　て屍のポーズにもどる。

効能：若返り　代謝アップ

ドーシャへの影響：ヴァータ　カパ
　　　　　　　　　あらゆるドーシャのバランスがとれますが、とくに胸の
　　　　　　　　　カパゾーンに刺激を与え呼吸器の改善や代謝アップの効
　　　　　　　　　果が期待できます。

関係チャクラ：第５チャクラ
　　　　　　　のどにあるヴィシュッダチャクラを中心に、背骨を逆転させ
　　　　　　　て立たせるのがこのポーズのポイントです。重力に反する事
　　　　　　　で老化の防止を目指します。第５チャクラへの刺激は甲状腺
　　　　　　　副甲状腺への影響を与え、代謝のよい体へと導きます。

効果：内臓の働きを高める　消化器機能向上　太もも、お腹のひきしめ
　　　肩、腕、背中のひきしめ

注意：高血圧、緑内障、首のけが、網膜剥離の方はやめておきましょう。

鋤のポーズ　HALASANA

大地を力強く拓き実りをもたらす鋤。現状を打開し、豊穣を約束する神聖な農具。インドでは牛は聖なる動物として特別な存在で、多産、繁栄、願望を実現させる力を持つとされています。牛にひかせる鋤も神聖な意味が込められています。牛の力で大地を切り開き、現状打破いく勇気をもらいましょう。HALAはからすきの意味です。鋤の話しはインドの言い伝えにあります。ジャナカ王が儀礼として乾いた大地に黄金の鋤をいれて大地からの豊穣を祈るのです。鋤は大地からの実りを掘り起こす大切な農具。このポーズは自身の身体を大地と思って豊穣を願うポーズとも言えますね。

動き
１）屍のポーズで横たわる。上向きに寝て足は楽にし、手のひらは上向きにし
　　て体をゆったりしておく。

２) 肩立ちのポーズをとる。両手で背中を押さえながら、いったん膝をまつま
　先を背中から上に伸ばしていきます。

３）息を吐きながら、できるだけ反動をつけず、足を床に横たわっている上半
　　身の上に折りたたんでいくように下ろし、つま先を頭の先の床につけてい
　　く。両膝に伸ばし、両手は床に下ろしてまっすぐに伸ばし、背中側で指を
　　組んで３呼吸KEEP！
　　骨盤は床と垂直になるようにしっかりと立てる。両足のつま先で床をしっ
　　かりととらえる。両手と両足のかかとで引っ張り合うように。

４）屍のポーズにもどる。組んでいた両手をほどき体側にもどします。息を吐
　　きながら頸椎から胸椎、腰椎と脊椎と一つずつ床に下ろしていきます。腰
　　まで下りたら自然呼吸。さらに息を吐きながらゆっくりと足を床に下ろし
　　て屍のポーズに戻ります。

※首に負担がかかるポーズなので、首を支えるためにブランケットを使う事を
　勧めます。
　首は動かさないように致しましょう。

効能：甲状腺の改善　新陳代謝の調整　消化不良の緩和　腸の働き改善

ドーシャの影響：カパ
　　　　　　　　あらゆるドーシャをととのえ、体を若返らせてくれるポーズ
　　　　　　　　ですが停滞したカパの過剰に効果があります。体が重く、や
　　　　　　　　る気が出ない時、喘息や花粉症など呼吸器の問題があると
　　　　　　　　き、床についている足先を、吐きながら踵を先の方に、吸い
　　　　　　　　ながらつま先と交互に床につけるようにしてみましょう。

関係チャクラ：第５チャクラ
　　　　　　　のどをひきしめながらのどに意識をするポーズ。のどは第５チ
　　　　　　　ャクラのある位置です。空のエネルギーを司り、コミュニケー
　　　　　　　ション能力を高め、甲状腺、副甲状腺への刺激で代謝の改善が
　　　　　　　期待できます。のどのチャクラへの刺激には、額の奥から流れ
　　　　　　　出る月のアムリタをのどに安定させて若返りの効果もありま
　　　　　　　す。

効果：肩こり改善　腰痛緩和　内臓の機能を高める　消化機能改善

注意；首のトラブルのある方、高血圧、緑内障、生理中、網膜剥離のある方は
　　　やめておきましょう。

　　　　　　　　　　　　　　　　参考：ヨガポーズパーフェクトバイブル