インフルエンザや筋肉痛高熱のある風邪にお勧めの漢方  麻黄湯

漢方薬
くぅ
くぅ

ママさん
麻黄湯ってなんだかきいたことがある。。
そうだ インフルエンザかなんかが流行った時
話題になった漢方だね。

わたし
わたし

クウさん
よく覚えていたわね。
麻黄湯はウイルスなど(邪)が体に入って、体は自分の産熱で邪を退散させようとして、自ら設定した体温レベルまで産熱し、免疫力を上げると熱は必要なくなるでしょう。その熱を汗で解熱する。それを助ける働きをするのよ。だからもう発汗している人には麻黄湯ではなく、桂枝湯になるのよ。発汗させて体表の寒邪を除去、寒邪で動きにくくなって肺の気を整えていく漢方ね。

らら
らら

じゃ 体の弱い人に使うの?

わたし
わたし

そうじゃなくて、日頃は元気で体力があるがっちりした人。
そんな人が急に熱性疾患になって頭痛や発熱、関節の痛みとか
ある時に使うのよ。咳や喘鳴がある時もあるわね。急性熱疾患の
初期で、まだ抵抗力が強い時に使うのね。

くぅ
くぅ

インフルエンザや風邪のひき始めみたいな症状だね。
他にはどんな症状があるの?

わたし
わたし

風寒邪気で体表の機能が停滞しているので、
汗はなく悪寒、発熱、頭痛、体の痛みが。。
体表は五臓の肺が関係するので、肺の機能失調が
おこるように、咳や呼吸困難などの症状がでてくるの。
麻黄湯の応用疾患を紹介するわね。

麻黄湯の応用疾患
インフルエンザ 感冒 気管支炎 気管支喘息 扁桃炎 アレルギー性鼻炎 蕁麻疹 関節炎 神経痛 リウマチ 乳腺炎 腎炎 夜尿症 咽頭炎 腱髄炎 変形性関節炎 
※小児 鼻閉 小児夜尿症  

わたし
わたし

どんな生薬でできているか御紹介します。
たった4つでできているのよ。


麻黄:体を温め発汗し、邪を追い出す
   体表の陽の気を巡らせる
   肺の気の上昇をおさえ咳を止める
桂枝:体を温め発汗し、邪を追い出す
   体表の陽の気を巡らせる
   温めて経絡の流れを改善する
杏仁:肺の気の上昇をおさえ咳を止める
甘草:他の薬が強くならないように調節する

麻黄湯の服用時の注意

1)病後の体力がない時、胃腸の弱っている時は慎重に服用しましょう。
2)発汗の強い時は服用は慎重に。
3)次の既往歴のある方は服用で疾患が悪化する事があるので、主治医に相談してから服用しましょう。
●狭心症 心筋梗塞
●重度高血圧
●重度腎障害
●排尿障害
●甲状腺機能亢進j症
4)浮腫みや急な体重増加があったら、すぐ主治医に相談しましょう。
5)脱力感 手足の痙攣などが気になったらすぐ主治医に相談しましょう。
6)麻黄を含むので、不眠、頻脈、動悸、興奮などがあったらすぐ服用は中止して主治医に相談致しましょう。

感冒 インフルエンザにお勧めの漢方

風邪の初期にこれらの漢方で1-3日様子をみて膿性の鼻や痰がでてきたら抗菌剤の併用がいいでしょう。

葛根湯
風邪でよく使われる漢方。悪寒、発熱、頭痛、首の後ろのこわばりがある。汗はないか、少し。麻黄湯との違いは関節痛がないか、軽いかで異なります。

柴胡桂枝湯
風邪をひいて2-3日たって治らず、倦怠感がある時。発熱後数日して、悪寒と発熱が繰り返され、発熱、頭痛、関節痛、痞え、悪心などを伴なう。

小青竜湯
咳、水様性の鼻水や痰、悪寒のある風邪のひき始め。顔色がわるく、冷えやすい方。

桂枝湯
軽い風邪の初期や長引いても良くも悪くもならない。脈力、腹力は弱い。比較的体力がなく、自然発汗がある。

五積散
症状の軽い風邪の初期に。寒冷や多湿で生じやすく上半身ののぼせ、頭痛、項背のこり、悪寒、下半身の冷え、腰痛、関節痛などを伴なう。

香蘇散
胃腸が弱く薬が飲めないなど高齢者の風邪の初期に。悪寒、発熱、頭痛があるが、ひどく消化機能が低下していて、精神神経症状がある。

麻黄附子細辛湯
原則、冷えがあり、咽頭痛、悪寒、発熱がある。体力、気力の低下、四肢の倦怠がある。アレルギー性鼻炎に適応。

麻黄湯
脈力はしっかりしていて関節痛や筋肉痛、腰痛、悪寒が強い方、体力のある方にお勧めです。

                 参考;漢方処方のトリセツ

わたし
わたし

麻黄湯はこれからの季節にお勧めの漢方ですね。
ただし 強い発汗作用があるので体力のない方、高齢者、
小児には注意して使いましょう。
飲んだら1-2時間で効果が出てくることが多く、3日
くらい服用。。
そして 服用したら体を温めて発汗させるのがPOINT!
乳幼児の鼻づまりや哺乳困難でも使われる事がある漢方です。

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