最近の美容情報　　　２

美容レーザー
美容レーザーは特定の波長の光を人工的に作り、皮膚に照射。レーザーは波長によってメラニン、ヘモグロビンなど特定な皮膚成分に吸収される性質があります。吸収された光は熱エネルギーに変換され、温度を上昇してダメージを与え、表皮のしみやあざなどに働きかけるのです。つまり光熱作用を利用したものです。

美容のレーザーの特性は波長とパルス幅で異なります。波長は電磁波をグラフにした時に現れる波の長さのことで、波長が短いほど皮膚の表面近くの組織の作用し、波長が長いほど皮膚の深い深層組織に作用します。
パルス幅は光の照射時間の事で、パルス幅が短い程、影響する範囲が狭くなります。美容レーザーのパルス幅は短く、短時間で深層組織にできたシミに作用し、ピンポイントで気になるしみなどをとることができるのです。
しみやそばかす、にきび、毛穴、肌質の改善などには、光治療という複数の波長の光を組み合わせた治療方法もあります。

美容レーザー紹介
副作用が少ないと言われていますが、皮膚に刺激を与えるので、赤み、ほてり、痒みなどの症状が出ることもあります。肌の弱い方は医師にきちんと相談してからの実施、またアフターケアをしっかり行いましょう。

炭酸ガスレーザー
レーザー光の中で最も長い波長をもつレーザーです。皮膚に深く浸透するので効果的に治療できます。患部にレーザーをあてると、その細胞に含まれる水分がレーザーで熱エネルギーを吸収し、蒸散作用で皮膚組織を取り除きます。ほくろ、いぼ、あざをとることができます。２週間くらいで再生されます。

Qスイッチヤグレーザー
５３２nｍ、１０６４ｎｍの２つの波長を改善したい症状に応じて使い分けて。部分的しみや肝斑までの色素病変の治療を行います。短いパルス幅で照射し、周囲の熱ダメージを最小限に抑え、メラニン色素をピンポイントで除去することができます。

ピコレーザー
パルス幅はピコ秒と照射時間が非常に短く、皮膚の深層組織にできた色素病変を治療します。発生する熱も少なく、色素沈着も最小限に抑えられます。

医療レーザー脱毛
若い世代から幅広く利用されています。中高年の方も将来の介護にむけて介護脱毛、ひげ脱毛を行う方も増えています。

成長期の毛のメラニン色素にレーザーを照射し、毛の再生する元の毛乳頭を破壊する治療です。レーザー照射後、２－３週間後に抜け落ちます。成長期の毛が生えてくるタイミングで数回照射する事が必要です。

レーザー脱毛の種類
医療レーザー脱毛は、おもに３種あり、脱毛の部位や毛の太さで使い分けます。
※熱破壊式；高出力のレーザーを毛母細胞と毛乳頭に照射し破壊する照射法
蓄熱式；低出力のレーザーを毛根にあるバジル領域（発毛の指令を出す）のみを破壊する照射法。痛みは少なめ。

１）ダイオード
波長　　８００－９４０ｎｍ
照射法　蓄熱式　熱破壊式
適応　　黒く太い毛　産毛
痛み　　弱い

２）アレキサンドライト
波長　　７５５ｎｍ
照射法　熱破壊法
適応　　黒く太い毛
痛み　　やや痛みあり

３）ヤグ
波長　　１０６４ｎｍ
照射法　熱破壊法
適応　　黒く太い毛　ひげなどの毛根の深い毛　
痛み　　強め

美容注入治療
皮膚組織に特定の物質を注射で注入することで、肌の改善や若返りを目的にした治療です。
主な目的はしみ、たるみの改善、輪郭の整形、潤いなどです。１回の施術で結果がでて、体の負担が少なく、施術当日から普段通りの生活ができます。薬剤はボツリヌス菌、ヒアルロン酸、コラーゲン、プラセンタなどです。

ボトックス注射
ボツリヌス菌の作るA型ボツリヌス毒素を使ったもので、この成分が筋肉の動きに関係する神経伝達物物質の分泌を抑制し、筋肉の緊張緩和効果があります。

用途
１）目尻　額など
顔周りの気になるしわに注射して表情筋の動きを止めて　しわが寄りにくくします。

２）フェイスライン
えらが目立ち、輪郭が大きく見えてしまう時、発達した筋肉を休ませ、えらが目立たなくなります。

３）歯ぎしり
寝ている時、無意識に歯ぎしりや食いしばりをしてしまう方は、ボトックス注射をして食いしばりを緩和し、歯を守る。

４）多汗症
過剰な汗で精神的苦痛や行動制限をもたらします。ボトックス注射で軽減することができます。

５）他にも肩こりなどに使われています。

ホワイトニング
歯のホワイトニングは歯の表面に沈着した飲食物やたばこのやになどの汚れをとって、白さを取り戻します。歯科医院で行うオフィスホワイトニングと自宅で行うホームホワイトニングがあります。歯はエナメル質、象牙質、神経の歯髄の三層構造です。

歯の色の悩みはコーヒーやたばこのやにの色素が溜まって黄ばんだり、加齢で象牙質の厚みが増し黄ばんでくることがあります。

ホワイトニングした後の注意
飲食物の着色成分に気を付け、食べたらすぐうがいをしたり、色のとれる歯磨き粉を使いましょう。禁煙、歯科での定期的クリーニングも大切ですね。

ホワイトニングの種類
１）オフィスホワイトニング
歯科医院で医師が衛生士さんが行います。ホワイトニング薬剤を歯に塗布、４５０nｍ前後の青色ＬＤＥライトを照射。エナメル質に沈着した色素を細かく分解し、ＬＤＥライトは薬剤の分解促進作用があります。効果は６か月程度です。

２）ホームホワイトニング
歯科医院で作成したホームクリーニング用の漂白成分のジェルのついたマウスピースを装着。
２週間で効果がでて、効果は６か月から１年です。