日本の知恵  肩こり 腰痛 乾燥肌

その他

皆様 ごきげんよう
寒い地方の方は 大雪で大変な師走をお過ごしの事と思います。
コロナの感染だけでも大変なのに、雪の被害まで大変な年の瀬になりました。
必ず 前よりも平和な世の中になると信じて先に進んでいきたいものです。

今日は前々回の続きで、冬の季節 先人達はどのように工夫していたのか
書かせて頂きますね。

肩こり


首から肩、背中の痛みは血行が悪くて起こる事が多い症状です。
血行を良くするように注意して生活致しましょう。

1)塩湯
  手軽に誰でもできる温める方法です。
  湯舟にひとつまみの粗塩をいれるだけです。
  塩分がたんぱく質と結びついて膜ができ、身体が温まっていきます。
  1日に疲れをとるためにも、粗塩湯に入りましょう。

2)昆布水
  海藻に含まれるヨウ素には、新陳代謝を良くし、血行改善に効果のあ
  るホルモン、チロキシンを作ります。
  毎日簡単にとるには、寝る前に2gのだし昆布を200ccのお水に入
  れて、朝お味噌汁のおだしとして使うといいでしょう。
  そのまま飲んだり、スープにしてもいいでしょう。

3)梅酢パップ
  梅酢は梅干しを作る時にできる液です。
  梅の実に含まれるクエン酸リンゴ酸には、血行改善の効果があるので
  す。
  100ccのお湯に30ccの梅酢を入れて、タオルをしたし、よくし
  ぼって肩に湿布してみましょう。

4)生姜葛湯
  葛粉には、疲れを取るイソフラボンが多く含まれ、筋肉のこわばるをほ
  ぐしてくれます。
  血行の改善をよくする生姜と一緒に頂きましょう。
  注意するのは、本葛粉にして下さい。
  生姜の搾り汁と葛粉で葛湯を作りましょう。出来上がりにはちみつで甘
  味をつけましょう。
  1歳未満は蜂蜜はとらない方がいいので、注意して下さい。

漢方の葛根湯も肩こりにはとてもよく聞きますね。

腰痛


上半身の重みを支える腰。筋肉の疲れがたまりやすいのです。
こちらも温めて治しましょう。

1)またたび酒
  またたびというと猫が大好きなものというイメージですね。
  またたびは、ツル科の植物で、夏にできる果実は木天りょうと呼ばれ、
  関節の痛み、冷え性に効くと言われています。
  成分のアクチニジンには鎮痛作用があると言われています。
  寝る前に15ccをしばらく飲んでみて下さい。

2)よもぎ湯
  夏によもぎの葉を3-4日陰干しして、お風呂にいれてみましょう。
  腰痛、肩こりに効果があると言われています。
  成分シネオールが身体を温め血行をよくして、筋肉のこわばりをとって
  くれます。
  乾燥したヨモギ100gを1.5Lのお湯で煎じた煎じ液を入浴する時
  にいれましょう。

3)スイカズラ湯
  スイカズラの茎や葉に含まれるクロロゲン酸は消炎作用があります。
  入浴するとき、すいかずらの煎じ液をいれてみましょう。
  ちなみに、徳川家康はスイカズラ酒をのんでいたとか。。
  4-6月にスイカズラの茎や葉をつまみ、良く洗って乾燥しておく。
  100gを、1Lのお湯で煎じたものを入れて入浴しましょう。

乾燥肌


肌の角質から水分が奪われ、乾燥肌になります。角質層を保護する皮脂の分泌の低下が原因と言われています。

1)海藻湯
  冬の海の寒さと戦う漁師さんが考えた方法として知られています。
  こぶなどをお風呂に入れて血行改善し、身体をしんから温め、また海藻
  に含まれるフコイダンは皮膚に作用し、角質層から水分を守ってくれる
  と言われています。
  だしをとった昆布を細く刻み、浴槽に入れましょう。
  乾燥が気になるところには、昆布をつけて、洗い流さないででるように
  しましょう。

2)米糠パック
  米糠に含まれるγオリザノールが皮脂の分泌をうながし、米糠の油分が
  肌を潤してくれます。
  米糠を使うとツッパリ感がなくなり、しっとりするのに驚きます。
  一握りの米糠をガーゼ、ハンカチでくるみ、ぬるま湯にいれて、糠成分
  が出てきたら乾燥しているところに押し当てましょう。最後に軽く洗い
  ましょう。
  1度つかったものは、捨てましょう。

食品紹介 昆布 米糠

昆布
この季節に肩こりにも、乾燥肌にも効果のある昆布はどんな効果があるのでしょうか。

性味;鹹 寒
帰経;脾 胃 腎
効能;軟堅 利水 清熱 明目 化痰 止血
成分;フコダイン、グルタミン酸、Zn,Cu,Ca,ヨウ素、K,Fe
   βカロテン、アラニン、フコステロール
適応;高血圧、甲状腺、浮腫み、潰瘍の予防、コレステロールの抑制、整腸

米糠
乾燥肌に効果のある米糠、糠漬けを作っている人の手がつやつやしているのをみて感激した事があります。米糠についてみてみましょう。
性味;苦甘  平
帰経;脾胃
効能;健胃、利水 消腫
成分;γオリザノール、フェルラ酸、フィチン酸、食物繊維
適応;便秘 美肌

冬のこの季節に欠かせないケアについて書かせていただきました。
作るのが大変なら 市販のものを試しに使ってみるのもいいでしょう。

投稿者プロフィール

ゴールデンミーン
東京都在住。
薬剤師、健康管理士など

趣味;ヨガ、自然の中にいる事
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