
なんだか 穏やかな日曜日だね。
桜の花びらが舞って
あっ そうそう 子供たちは春休み真っ只中!

くうさん
コロナもゆるくなって
この春休みはお出かけしている人が多いんじゃない!!
皆様 ごきげんよう。本当に穏やかな時間の流れを感じます。あちこちに綺麗な花が咲き、出発の季節になりました。新しい世界に入っていくのは少し勇気がいるものですが、前向きに考えて先に進んでほしいと思います。先に進めば、先に進んだ人しかわからない世界があるものですよ。なんていう私も新しい世界にはいるのには、すごく勇気がいるのですが、、、『先に進んだ人しかわからない世界がある』というフレーズ、なかなかいいでしょう。同じ人生を生きるなら、いろいろ体験するのも悪くないかもしれませんよ。今日は前回に続いて薬膳について書かせて頂きます。
五味
以前にも書かせて頂きましたが。食品は味によって効能や関係する臓腑が異なるのです。五味は酸、苦、甘、辛、鹹に分けられます。ですから、自分の体調に合わせて味からも考える事ができるのです。
酸
酸っぱい物。杏、五味子など。。
関係する臓腑;肝臓
働き;収斂効果なので、下痢や寝汗、遺精などにお勧めです。
苦
苦い味、かぶ、苦瓜、ゆり根、黄連など。。
関係する臓腑;心臓
働き;炎症をとったり、熱を下げたり、便秘の改善など、口内炎にもお勧めです。
鹹
塩辛い味。栗や牡蠣、海藻など。。
関係する臓腑;腎臓
働き;排泄や鎮静。腺腫や嚢腫、習慣性の便秘などにお勧めです。
辛
辛い物。ねぎや生姜、陳皮、半夏など。。。
関係する臓腑;肺臓
働き;気を巡らせ、発散させるので、お腹の張りや気のつまり、消化不良など
甘
甘いもの。はちみつ、なつめ、甘草など。。
関係する臓腑;脾臓
働き;滋養強壮、抵抗力をつけたり、貧血、冷えなどにお勧めです。
菊花茶
目の充血や脂肪肝、コレステロールの高い方にお勧めのお茶です。だれでも作れるし、菊花も手に入りやすいので是非試してみて下さい。お酒の飲みすぎ、二日酔いにもどうぞ。。
材料
乾燥菊花 5g
枸杞子 20g
つくり方
1)御急須に菊花と枸杞子を入れ、1/4くらい熱湯を入れる。
2)1分くらいしたら、そのお湯は捨てる。
3)2杯目からは、ふつうのお茶のように頂く。
※5回くらいは頂ける
※菊花
野生のものは入浴剤など湿疹などの外用に使われます。内服は狭心症(心痛、動悸、めまい、息切れなど)、眼の充血、かすみ目、頭痛、喉痛、精神安定などにお勧めです。花の色で多少効果も違うようです。
枸杞酒
長寿で知られる秘酒。神農本草経には上品、中品、下品があり、枸杞のみは上品に含まれ、無毒で滋養強壮、アンチエイジングに効果があると言われています。
材料
枸杞の実 20g
焼酎(25度以上)1L
作り方
滅菌した密封容器にクコの実と焼酎を入れて冷暗所で3週間。2-3日おきに振って混ぜる。
※毎晩 寝る前30-50cc。実と一緒に頂く。
※クコの実はふらつき、めまい、視力改善、足腰倦怠に効果が期待できます。枸杞の根皮は地骨皮といい、陰虚(津液不足、血虚など陰液の不足した状態)の方の発熱、寝汗、咳などに効果が期待できます。
胡麻の薬膳粥
経験方の中にある伝統的薬膳粥。『肺を益し、肝腎の機能を高め、腸を潤し、もって通便』便秘がちで疲れやすい方にお勧めのお粥です。
材料
黒ゴマ 10g
松の実 10g
くるみ 10g
桃仁 10g
甜杏仁 10g
もち米 1/3C
作り方
1)桃仁は皮をとり、黒ゴマ、松の実、くるみと弱火で炒る。
2)甜杏仁も加えて、よくすりつぶす。
3)もち米と一緒に炊飯器でお粥を炊く。
※胡麻は脳の活性化、五臓の衰弱改善、体力アップまど、アンチエイジングにも効果があると言われています。足腰の衰え、めまい、耳鳴り、白髪、脱毛にも効果が期待されます。
セロリと棗茶
高血圧、高脂血症などの生活習慣病予防にお勧めのお茶です。
材料
なつめ 10g
葉付きセロリ 250g
作り方
2Lの湯でナツメとセロリを入れて沸騰したら、中火で30分煎じる。
※ナツメは頂くように。
※セロリはヨーロッパでは、疲労回復、食欲増進、高血圧予防、肝機能など万能薬として使われてきました。中医学でも高血圧予防、充血、痙攣、お血、精神安定に期待されています。
にんにくの黒酢漬け
不整脈の息切れ、胸やお腹の張り、動脈硬化や脂質代謝異常症の予防にお勧めの簡単薬膳。
材料
にんにく 500g
黒酢 適量
作り方
1)滅菌した密封容器に皮をむいたニンニクを入れる。
2)黒酢をひたひたまで入れる。
3)密閉して、冷暗所で1週間。
※長くつける程 効果が高い。寝る前に3かけくらい頂く。黒酢は風邪や体の冷えの時にお湯で割って頂きましょう。
※にんにくは血行をよくし、体を温めると言われています。薬膳では抗菌、体力回復、食欲不振、下痢、寒気のある風邪に効果があると言われます。コレステロールや血圧のコントロールにもいいというデータもあります。
参考;薬膳薬種

私の薬膳の先生がよく自分の舌を観察するようにと言われました。
朝起きてすぐ、自然の光の中で毎日観察して、自分の健康を
チェックする習慣をつけるとよいでしょう。
代表的なポイントを書かせて頂きますね。
●舌の先に苔がなく、赤い
心経に熱があるので、ストレスが多かったり、何か熱がある前兆。
ゆり根、梨、きくらげ、やまいもがお勧め
●舌の真ん中に白く厚い苔がある
精神的なもので胃腸の働きが落ちていたり、食べ過ぎがある
2-3日消化のよいものを。生姜、キャベツ、しそ、ジャガイモ
●舌の真ん中の奥に苔がない
腎気候がやや低下、トイレが近かったり、精力減退。
体を休め、激しい運動はお休み。たまねぎ にら にんにく
●舌の両脇に歯の跡がついている
体に水分がたまっている、舌もふくらんでいる
利尿作用のあるものを。ハト麦 あずき 生姜 陳皮 ハブ茶
●舌全体が黄色い苔が熱い
体に熱がたまった状態。お酒の飲みすぎ、寝不足、喉の炎症 便秘
涼寒性の食品を。大根 せろり トマト 人参 りんご バナナ
●舌が紫か、舌の裏の血管が紫に
心 肝 胆系の血行が悪い状態
血の流れを良くするものを頂く。
せろり 大根 大豆 しいたけ にんにく わかめ 酢 プーアール茶
