くぅ

ララさん
今年もお盆の季節がきたね、
ララさんはお盆って知ってる？

らら

知ってるよ
ママさんが仏様にお花やお供えを沢山する日だよね。

くぅ

ララさん
お盆ってご先祖様の供養をする日だよ。
日本古来の行事だね。

皆様　ごきげんよう。今年もお盆の季節を迎えました。いかがお過ごしでいらっしゃいますか？私はコロナに注意する生活と暑さに少し疲れてきました。以前のように思いっきり自由に生活したいです。今日は貧血や慢性疾患、病後の体力改善にお勧めの漢方、十全大補湯をご紹介致しましょう。

十全大補湯

気と血が不足した症状を改善していく漢方です。気と血には関係があり、一方が不足すると他方も不足し、片方の流れが悪くなると他方の流れも悪くなります。気は血の師、血は気の母と言われます。人の身体は気、血、水が適量で十分めぐっていることが健康です。今回の漢方は気と血が不足しが長く続き、手足の冷えや寒気などが生じた状態にお勧めです。気血を補って、冷えをとっていく漢方です。なんとなく倦怠感が続き、血色が悪いがポイントです。元気のある方にはお勧めしません

体質
体力がない病中、病後、高齢者で疲労倦怠感のある方。食欲不振、顔色、皮膚に艶がない。貧血、口渇、寝汗がある。舌は腫れっぽく　白っぽい。

症状
元気がない　手足のだるさ　声の力がない　顔色、爪が白い　息切れがある　食欲不振　消化不良　浮腫み　軟便　肌艶、髪、爪に艶がない　めまい　ふらつき　ぼっとする　耳鳴り　頭痛　目の疲れ　かすみ目　手足のしびれ　筋肉のつり　動悸　不安感　不眠　夢が多い　

適応症
貧血　冷え症　慢性肝炎　慢性腎炎　慢性胃腸炎　栄養失調　下痢　脱肛　腰痛　自律神経失調症　不眠　視力低下　月経不順　不妊症　不育症　更年期障害　病後の体力回復　低血圧　癌治療中の副作用軽減　寝汗　膠原病　慢性化膿性皮膚炎など

構成
顔色が悪く貧血を治す補血の四物湯と元気をだす四君子湯を合わせた処方です。

人参
消化吸収を高め、気を補う。

白朮
脾を整え、胃に停滞して水を除く。

茯苓
脾を整え、胃に停滞して水をとる、下痢をとめ、気を巡らす。人参の働きを強化する。

甘草
脾胃の機能を調和して、それぞれの薬の薬性を調和する。

地黄
血、津液、精を補う。肝血を補う。

当帰
血を補い、血の巡りをよくする、地黄の働きを助ける。卵巣機能改善。肝血を補う。

黄耆
消化吸収機能を高め、気を補う。寝汗を止める。

肉桂（桂皮の時もある）
血をめぐらし、体を温めていく。

芍薬
血を補い、気血の巡りを良くして、筋肉のつりを改善する。地黄のはたらきを助ける。卵巣機能改善。肝血を補う。

川芎
気血のめぐりを良くする。卵巣機能改善。

追加処方

出血傾向がある
＋芎帰膠艾湯

不眠がひどい時
＋酸棗仁湯

服用の注意

１）胃腸の弱い方、食欲不振、悪心などのある方は服用に注意が必要です。
２）浮腫み　体重増加、脱力感、四肢の痙攣などがあるときは、早めに主治医にご相談下さい
３）だるさ　黄疸など肝機能に関する症状がでたら、早めに主治医にご相談下さい。
４）妊娠している方は主治医に相談してから服用して下さい。

食欲不振におすすめの漢方

六君子湯
食欲低下に気力低下が著しい。心窩部の膨満感や振水音がある。

補中益気湯
貧血、皮膚症状がない。やや鬱傾向と全身倦怠感。食味もない感じ。

大柴胡湯
体格はよく、上腹部のはった食欲不振にお勧めです。腹力は中程度以上、便秘がち。

平胃散
日頃から消化不良があって、食欲低下がある、腹力は幅広く適応。

人参養栄湯
十全大補湯に加え、呼吸器疾患や性心機能低下があるとき、咳　不眠などがある。腹力は幅広く適応。

清暑益気湯
夏バテの食欲低下に使われます。腹力は中程度以下に適応。

十全大補湯
食欲低下、気力低下に貧血傾向があるとき、腹力は幅広く適応。

　　　　　　　　　　　　　　　参考；漢方のエッセンス

わたし

夏バテには清暑益気湯がお勧めです。
クウさんやララが話していました。
いよいよお盆の季節です。
今は七月に行う所と八月に行う所があります。
なぜ　７月１５日なのでしょうか？
釈迦の弟子である目蓮が死んだ母親を救いたい一心で
お釈迦様にお願いしたところ、７月１５日に供養しなさいと言われ、
目蓮がこの日に手厚く供養したところ、母親が救われ極楽浄土に
行くことができたということからお盆が始まったのです。
１３日の夕刻には迎え火をたき、１６日には送り火を燃やしてご先祖の
帰り道をてらして送ります。
今はあまりされないようですが、大好きだった故人を思いながら、日々を
過ごさせて頂くのも、なんだかいいものですよ。。